************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


前作の「謎のプリンス」までにシリーズの累計で約17億ドルを売り上げている「ハリポタ」は間もなく、ケイティちゃんの大好きな「スター・ウォーズ」サーガのトータル興行成績=約19億ドルを抜いて、映画史上最もたくさんのお金を稼いだ名実ともに世界①の映画シリーズの王座に着くことになりますが、映画マニアのみなさんは御存知のように、そんなことは断じて許さない?!ジョージ・ルーカスが、「スター・ウォーズ」の全作品をフェイク3D映画として、2012年から毎年1本を連続で、2017年にまでかけてリバイバル公開することが決まっています。
よって、「ハリポタ」はシリーズの全体の売り上げで、確実に「スター・ウォーズ」に抜き返されることになり、先週末に世界で封切られた、この最新作の「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 1」のオープニング成績がスゴイのにもかかわらず、何となく中途半端な位置に置かれてしまったように、「スター・ウォーズ」の後塵を拝して、甘んじることになります。
となれば…、う~ん…、「ハリポタ」シリーズを製作・配給するワーナー・ブラザースとしては、こちらも負けずに、ジョージ・ルーカスの真似をして、シリーズ全作品をフェイク3D映画に作り変え、またイチからシリーズをくり返してやる…!!と考えてしまいたくなってしまうかも…?!







先にアップしたBEST10のランキングでご覧のように、シリーズ最新作にして、最終章の前編の「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 1」を、ワーナー・ブラザースが全米4,125館の約9,400スクリーンで封切った結果のオープニング成績は、呆れ果てるような巨額の約1億2,512万ドルとなり、この週末の興行ランキング上位12本の映画が売り上げたトータルの興行成績=約1億8,718万ドルのザッと約3分の2を「ハリポタ」1本がたたき出して、先週の前回(12日~14日)から7割近くも映画興行の実績をアップさせてしまいました…!!

日本を含む世界の各国で同時に公開された「HP7」の内容と、まず駄作でありえるはずがない「ハリポタ」シリーズ最新作の評価については述べるまでもないので、同映画が稼ぎ出した巨額のオープニング成績=約1億2,512万ドルの数字にのみ焦点をあて、その価値を分析していくとして、まずは過去のシリーズのオープニング成績の結果の一覧をご覧ください。末尾の数字は1館あたりでの平均の売上げ高です。

     「賢者の石」(2001年11月公開) …… 9,029万ドル(3,672館) / 2万4,590ドル
     「秘密の部屋」(2002年11月公開) …… 8,835万ドル(3,682館) / 2万3,997ドル
     「アズカバンの囚人」(2004年6月公開) …… 9,368万ドル(3,855館) / 2万4,302ドル
     「炎のゴブレット」(2005年11月公開) …… 1億268万ドル(3,858館) / 2万6,616ドル
     「不死鳥の騎士団」(2007年7月公開) …… 7,710万ドル(4,285館) / 1万7,994ドル
     「謎のプリンス」(2009年7月公開) …… 7,783万ドル(4,325館) / 1万7,997ドル

ご覧のように、いきなり約1億2,512万ドルを売り上げた「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 1」は一目瞭然にして、ひとまずシリーズ最高のヒット作なわけであって、同映画が1館あたりのアベレージでも過去の全作品をしのぐ約3万332ドルを稼いでいることを踏まえると、まさにシリーズ最終章のクライマックスにいたり、「ハリポタ」の人気がピークに達した感があります。


ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 1テレビスポット




しかしながら、昨日(11月21日)、お伝えしたように、オープニング成績で1億3,000万ドル台は確実と見込まれ、1億4,000万ドル台も可能なのではないか?!という当初の期待からすると、約1億2,512万ドルというのが文句ない巨額であるにもかかわらず、約6,115万ドルを売り上げた初日(11月19日)の盛り上がりから以後、予想よりも失速してしまった様子が窺えます。

     初 日(19日/金) … 6,115万ドル
     2日め(20日/土) … 3,822万ドル
     3日め(21日/日) … 2,575万ドル

こうした興行展開の結果、「HP7」は期待されたヴァンパイア退治の「トワイライト・サーガ/ニュームーン」超え(オープニング成績=約1億4,283万ドル)の使命をまっとうすることができなかったばかりか、今夏のメガヒット・ムービー「アイアンマン2」のオープニング成績=約1億2,812万ドルをも凌駕することができず、「シュレック3」(2007年)の同記録=約1億2,162万ドル(4,122館)を抜いて、全米映画興行史上第6位という、BEST5入りを逃した、ちょっと残念なポジションに着けてしまいました…。

●全米公開映画歴代オープニング成績BEST5

   第1位 「バットマン/ダークナイト」(2008年)…………1億5,841万ドル(4,366館)/3万6,283ドル
   第2位 「スパイダーマン3」(2007年)……………………1億5,111万ドル(4,252館)/3万5,540ドル
   第3位 「トワイライト/ニュームーン」(2009年)………1億4,283万ドル(4,024館)/3万5,497ドル
   第4位 「パイレーツ・オブ・カリビアン2」(2006年)…1億3,563万ドル(4,133館)/3万2,817ドル
   第5位 「アイアンマン2」(2010年)………………………1億2,812万ドル(4,380館)/2万9,252ドル


ただし、末尾の1館あたりの売り上げの数字をご覧いただければ、前述のようにアベレージで約3万332ドルが割り出されていた「HP7」の勢いは、第5位の「シェルヘッド2」には勝っていたことになります。
さらに宿敵の「ニュームーン」を除けば、その他はすべて夏場の書き入れ時のトップシーズンに公開されたサマームービーであり、秋公開の「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 1」が、このランキングに食い込んできたことは、それだけでも本来、充分に驚異的な記録として大いに称賛されて然るべきです。


また、アメリカでは今週の木曜日(25日)がサンクスギビング・デー(感謝祭)にあたり、その前後を含めて連休のホリデイ・シーズンに突入することから、CIAでも既報のように、どうも「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 1」の公開の週末は未曾有の混雑になるらしい…と知った観客や、どうせ来週は連休なんだから、その楽しみにとっておこう…!!といった観客が、封切りのオープニング興行を敬遠してしまった節が充分に察せられるため、「HP7」が予想されたような1億3,000万ドル台を達成できず、美白の吸血鬼をBEST3から引きずり降ろすことができなかった要因は、どうも、その辺りにありそうだ…と原因の焦点をしぼることができそうです。


カフェの対決




よって、ワーナー・ブラザースが仮りにもう1週早く「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 1」を封切ることにしていれば、オープニング成績の数字が少し伸びた可能性はあったのかもしれませんが、数字が上がると当然、混雑の事情は増してしまうことになり、どれだけ満員でもお目当てのアイドルをイチ早くスクリーンで観れさえすればいい!!という「トワイライト」のファンと、「ハリポタ」のファンの間には似て非なる一線があるので、難しいところです…。

いずれにしろ、「ハリポタ」人気が最高潮に達しているらしいことと、先のようなカレンダーの都合と混雑緩和の事情から、オープニング成績に取りこぼし?!が窺えた感のする「HP7」は来週のランキングでも首位に君臨し、2週連続の第1位!!を果たす可能性がかなり、おもむろに高いのではないでしょうか…?!
なので、この週末の全米映画興行の注目のポイントは、ディズニーが感謝祭の前日11月24日(水)に全米公開するお姫さまアニメの最新作「塔の上のラプンツェル」が、3D映画として鑑賞料金が高い利点を活かし、どれだけ「HP7」に迫れるか?!ということになりそうです。


ワーナー・ブラザースの調べによれば、この「HP7-A」のオープニング興行に詰めかけた観客の約57%は女性で、全体の56%が25歳以下の若年層だったそうです。
続編の「HP7-B」もしくは「HP8」は、来年2011年7月15日から全米公開です。先の過去のシリーズのデータからもわかるように、強力なライバル作品の多い夏場には極端に売り上げが落ちる「ハリポタ」だけに、「トランスフォーマー3」(7月1日公開)、「キャプテン・アメリカ」(7月22日公開)の間に挟まれて、苦戦を強いられるかもしれませんね。





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