「紳助にツバかけられた」被害女性民事訴訟も

 人気タレントの島田紳助(48)が大阪市内のテレビ局で吉本興業の女性マネジャーに暴力をふるいけがを負わせた件で、被害者女性が大阪府警大淀署に提出した告訴状の内容が29日、明らかになった。

 告訴状によると、紳助は女性に対し「態度が悪い」と激高。紳助の楽屋に引きずりこみ、女性の名刺をくしゃくしゃにして投げ捨て、頭部をげんこつで4〜5発殴打。さらに髪の毛をつかんで壁に打ちつけ、女性のリュックとバッグを奪って投げ捨てたうえ踏みつけ、そのリュックで女性の左頭部をなぐり、顔面につばを吐いたという。

 しかし、紳助は28日の会見で「1回平手でひっぱたいた」と釈明しており、双方の主張には大きな食い違いがある。告訴状には、紳助の暴力によって曲げられた女性のメガネや、破壊された所持品などが証拠としてあげられている。

 女性はこの日午前、大阪・北区の大淀警察署を訪れ、改めて事情を説明。女性の代理人、雪田樹理弁護士によると、示談・和解の意思はなく、民事訴訟も含めた“徹底抗戦”の構えで「もし被害者が職場(吉本興業)に居づらくなるようなことがあれば、それに対する行動を考える」(雪田弁護士)と明言。女性は心身ともにダメージが大きく、午後には心療内科で診察を受けたという。

 一方、吉本興業によると、この日の紳助は自宅謹慎中で、警察の事情聴取などは週明け以降になる見通しだという。
 
◆「100%は紳助さん悪くない」ナイナイが擁護

 お笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史(34)と矢部浩之(33)は29日未明、ニッポン放送「ナインティナインのオールナイトニッポン」(木曜・深夜1時)で同じ吉本興業所属の紳助の暴行事件について触れた。

 岡村は「手を出したということは、よっぽどのことがあったんやと思う。100%は紳助さんが悪いとは思わない」と先輩を擁護。

 被害女性が電話取材を受けていたことには納得がいかない様子で「これは吉本内のお家騒動。お恥ずかしい話ですよ。紳助さんが吉本やめると言ったら、打撃を受けるのは吉本。紳助さんは不動産屋で食っていけるから」と続けた。

 また、松坂投手と日テレ・柴田アナの結婚に、岡村は「21歳で結婚を考えていたなんて偉い。僕は21歳の時に初めてSEXした。結婚なんか、えーって感じやった」と振り返った。
 
◆フジ社長も「びっくり」

 フジテレビの定例会見が29日、東京・台場の同局で行われ、村上光一社長はタレント・島田紳助(48)の暴行事件について「びっくりした。でも暴力はいけないこと。10日間の謹慎は吉本興業が決めたことなので我々は受け止めます」と感想を述べた。紳助がレギュラー出演する「クイズ!ヘキサゴン」(水曜・後7時57分)の次回放送は11月10日。収録済みだが、予定通り放送するかどうかは事態の推移を見て決める。