「朝日新聞の声」の欄

朝日新聞には、読者からの投書を集めたコーナーがあります。“声”欄といいます。
昨日12日の“声”欄には8個の投書が紹介されていました。下記がその8個の投書のタイトルです。タイトルの前に、投書した人の年齢も書いておきました。
(関西で購入した朝日新聞なので東京とは少し版が違うかもです。)


<年齢および投書タイトル>

(1)74才 フランスに倣い教育投資を

(2)31才 最低賃金アップ 社会に有効

(3)49才 核のない世界へ、私も行動を

(4)70才 胸が痛んだ実家の取り壊し

(5)49才 家族5人、一つ蚊帳の中就寝

(6)52才 芸能界あげて薬物汚染断て

(7)75才 21年来の扇風機、つらい別れ

(8)49才 蝉しぐれに七回忌の夫思う


投書をしている8人の年齢は、

30代 1名
40代 3名(といっても全員49才)
50代 1名
70代 3名

8名中、7名が49歳以上です。まあこれが朝日新聞の平均的な読者層なのでしょう。(もしくは“ターゲット顧客”そのもの、なのでしょう。)


★★★

次に、それぞれの投書の内容をご紹介しましょう。(青字で)

また、それぞれの投書の趣旨?(=朝日新聞の主張?)をまとめておきました。(赤字で)



(1)74才 フランスに倣い教育投資を
内容:フランスのように大学も含め授業料を格安にすべき
朝日の主張:社会主義の実現を!


(2)31才 最低賃金アップ 社会に有効
内容:最低賃金アップは重要だ。ただし、正社員にしわ寄せがくるのは困る。なお、企業の競争力の話は関係ない話だ。
朝日の主張:社会主義の実現を!


(3)49才 核のない世界へ、私も行動を
内容:ほぼ題名どおり
朝日の主張:戦争反対!


(4)70才 胸が痛んだ実家の取り壊し
内容:父がなくなって10年、ようやく実家を取り壊す決心がついた。父が出征先の中国から送ってきた手紙が見つかった。あらためて平和のありがたさを痛感した。
朝日の主張:戦争反対!


(5)49才 家族5人、一つ蚊帳の中就寝
内容:昔、蚊帳を使って家族全員で寝ていた頃、夜は暗かった(今のように街は明るくなかった)
朝日の主張:早寝早起きが正しい生活である!


(6)52才 芸能界あげて薬物汚染断て
内容:酒井法子の話にかけて薬物汚染を非難
朝日の主張:薬はよくない!


(7)75才 21年来の扇風機、つらい別れ
内容:21年使ってきた扇風機が壊れて非常に残念という内容
朝日の主張:物を大事にしよう!


(8)49才 蝉しぐれに七回忌の夫思う
内容:地上での短い命をうたいあげる蝉しぐれにかけて、命の大切さと平和な世に感謝する
朝日の主張:命を大切に!&平和は尊い!



ある程度、自分の新聞の主張に近い“声”を選ぶのはありえるにしても、さすがに露骨過ぎないかしら、と思った。それにしてもこの欄、誰が読んでるんだろ〜。



でも、わかった。


そうか。これは、



「朝日新聞の」「声という名前の」「欄」という意味ではなく、

「朝日新聞の声」を掲載する「欄」ということなのだな、と。



というわけで、「朝日新聞の声」をまとめると、
(1)社会主義の実現を!
(2)社会主義の実現を!
(3)戦争反対!
(4)戦争反対!
(5)早寝早起きが正しい生活である!
(6)薬はよくない!
(7)物を大事にしよう!
(8)命を大切に!&平和は尊い!


・・・


思想と道徳のページ?



そんじゃーね。