安倍政権の今後の追加緩和に強い懸念=ショイブレ独財務相

独財務相、金融政策めぐる安倍政権の方針を懸念
1月17日、ショイブレ独財務相は、日本の金融政策が世界の流動性に与える悪影響について懸念を示し、安部政権側に中央銀行の政策について誤解があるとの認識を示した。ベルリンで撮影(2013年 ロイター/Thomas Peter)
[ベルリン 17日 ロイター] ドイツのショイブレ財務相は17日、安倍新政権が目指している将来的な追加金融緩和に強い懸念を表明した。
同相は、下院議会での演説で「安倍政権の新たな政策を非常に懸念している。世界の金融市場で流動性が過剰であることを考えると、中央銀行の政策についての誤った理解がそれをあおっている」と述べた。
日本の金融政策をめぐっては、自民党の石破茂幹事長が17日、経済を回復基調に乗せるためには積極的な金融緩和を行っていかなければならないとの認識を示している。
外国為替市場では、ユーロが今週に入り対円で1年8カ月ぶりの水準に値上がりしているが、ユーログループのユンケル議長はユーロ相場について「危険なほど高い」と警戒感をあらわにしている。
ショイブレ財務相は、ユーロ圏が直面するソブリン債務危機は克服に向かっているものの、「まだ山を越えたわけではない」と述べた。
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