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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

最強の「長編グダグダ漫画家」を決めるのは、ちょっと待ってくれないか…安彦良和氏「天の血脈」も、ビリーバットに劣らぬ尻切れトンボ感をふり巻き完結。




連載が始まった時、その壮大な世界観、歴史観にはワクワクしたものだった…

天の血脈 / 安彦良和 - アフタヌーン公式サイト - モアイ http://afternoon.moae.jp/lineup/202

第一話、面白かったよねえ…


しかしだ!!
傑作として今でも推奨される「虹色のトロツキー」にしても! 最初に出てきた「トロツキー満州に招聘してソ連を牽制しようとする壮大な大戦略」や「トロツキーは実は偽物?」「石原莞爾は何を考えていたのか?」的な話、最後はどうなっちゃったか覚えていますか。

「王道の狗」…これは掲載誌の休刊の関係でね…うむ、これは不可抗力。仕方ない系の何か(単行本はかきおろしもあったし)。ではあるが……陸奥宗光暗殺未遂の前後の、たとえばテロリスト(未満のチンピラの若造)を使嗾して李鴻章を銃撃させる、云々とかもふくめてやっぱり無理がある展開もみえた。


「韃靼タイフーン」「安東」とかを入れるのもどうかだが。


に、しても、やはり今回の「天の血脈」も含め、長編のラストが…ちょっと…な方の一人であることは間違いないのではないか。
ほかの仕事(アニメ)を並行して膨大にやっていたとしても。

というわけで

浦沢直樹ビリーバット」完結。「途中の挿話を『短編』と見ると凄いが、長編全体の完成度はグダグダ」伝説、さらに更新。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20161004/p3

にて盛大に「BILLY BAT」の終わり方を揶揄し、このグダグダ感は、浦沢直樹の長編作品全体に共通する特徴だ…とかかいちゃったが、それにも負けない大物・安彦良和が「天の血脈」をあんな終わり方させていた…と本日やっと知ったのでね。




ちなみに
「・・・を決めるのはもうちょっと待ってくれないか」は
PRIDE-1でのヒクソン・グレイシー出場に続き、PRIDE-2にはホイス・グレイシーが参戦予定で、その「2」のキャッチコピーとして「最強を決めるのは…」が使われたものです。次に出てくる奴も同格以上の大物だよ、という意味で。まあ、PRIDE-2に結局ホイスは欠場したんだけど(笑)