食品による内部被ばく、事故前の1.25倍
厚労省は、福島第一原子力発電所の事故から1年間で平均的な日本人が食品を通じて内部被ばくする放射線量は、事故前の1.25倍という推計値を発表した。
これは、全国の自治体が行った農作物や牛乳などの食品5500件の検査結果を基に推計したもの。それによると、福島第一原発事故から1年間に日本人が食品を通じて被ばくする内部被ばく線量は、0.106ミリシーベルトだという。原発事故以前に比べると被ばく量が25%増える計算となるが、厚労省は「食品からの被ばくは、安全性の観点からは相当程度小さい」としている。
被ばく線量は日本人の平均値として計算しており、子供の場合は甲状腺に放射性ヨウ素がたまりやすいため、新たな被ばく線量は0.137ミリシーベルトと推計している。