福島産野菜からの放射性物質、セシウム検出例が増える
厚生労働省は30日、福島県内で28日に採取された野菜42検体のうち、25検体で暫定規制値を超える放射性物質が検出されたと発表した。放射性セシウム(暫定規制値1キログラム当たり500ベクレル)が検出される例が増え、最も高い値は暫定規制値の約68倍だった。既に政府が出荷停止、摂取制限をしており、市場には流通しない。
放射性セシウムは同県大玉村のホウレンソウから検出された3万4千ベクレルが最も高く、次いで本宮市のクキタチナの1万8700ベクレル。放射性ヨウ素(暫定規制値1キログラム当たり2000ベクレル)は、田村市のホウレンソウ(8400ベクレル)が最も高く、次いで大玉村のホウレンソウ(5900ベクレル)。
福島県内でも会津若松市や南会津町などでは、野菜から放射性物質が検出されておらず、同省担当者は「現時点では、原発がある海岸通り沿いで検出される傾向がある」と話している。