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「1億ユーザー目指し海外展開へ」グリー山岸副社長

ブロガー 藤代 裕之

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日本のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)大手は、今後の戦略をどう考えているのか。ミクシィとディー・エヌ・エー(DeNA)に続き、今回は「GREE」を展開するグリーの山岸広太郎副社長に聞いた。

グリーはミクシィとともに、国内で最も早い時期にサービスを開始したSNSの「老舗」。当初はシンプルなデザインでビジネスパーソンを中心に人気を集めたが、2006年にKDDIと提携して携帯電話向けに力を入れ、07年に自社開発したゲームを投入したことで加入者が急増した。現在は2200万人を超える会員を集める。

10年6月期決算は、最終利益が前期比2.6倍の115億円になるなど好調だ。「1億人に使ってもらうのが目標」と、山岸副社長は話す。グリーは何を目指すのか、企業はマーケティングなどでGREEをどう使えばいいのか。

「ゲーム以外の何か」を組み合わせていく

――GREEはSNSでしょうか、ゲームサイトでしょうか。最近はミクシィと同様に、GREEのデータを活用して外部企業がサービスを開発できるようにする「プラットフォーム」事業も推進していますが。

ゲームサイトでもプラットフォームでもなく、中核はSNSだと思います。特徴はコンテンツの幅の広さです。確かにこれまでは、「SNSプラスゲーム」でやってきましたが、今後はゲーム以外の何かを組み合わせていきます。既に芸能人の画像を待ち受け画面に登場させたり着せ替えを楽しんだりする「芸能アプリ」や、料理に使うための「レシピアプリ」といった新しいコンテンツも提供しています。

ユーザーにとっては、とにかく面白いコンテンツがあるのが一番。どれがいいかはユーザーが決めることです。プラットフォームとしてはソーシャルゲームだけでなく、エンターテインメントや芸能、占いなどいろいろな可能性を探っています。

今年8月には、コンテンツの評価をワンクリックで示せる「いいね!」ボタンを設置しました。米SNSの「フェイスブック」に同様な機能がありますが、世の中の人が求めているものは提供していこうという方針です。

単純なゲームが多い理由

――ミクシィやDeNAの「モバゲータウン」に差をつけられていたGREEの会員数は、モバイルとゲームのおかげで急増しています。世代構成やユーザー層に特徴はありますか。

現在は全体で男性が52%、女性が48%です。年代別では最も多い層が20代で34%、次が30代の26%です。今後はスマートフォン向けとグローバル展開で、1億人に使ってもらうのが目標です。

そのためには新しいユーザーを獲得する必要があり、いま提供しているゲームは複雑な操作がいらないものを選んでいます。子供のころに任天堂の「ファミリーコンピュータ(ファミコン)」を少しだけやって遠ざかっていた人たちも遊べるようなカジュアルなゲームです。シンプルでもユーザーの人気は高く、たとえば画面の「棒人形」がひたすら走るだけの「無限マラソン」は、サービスを始めて16日間で100万ユーザーを突破しました。釣りゲーム「釣り★スタ!」は最高30万人が同時にアクセスしています。女性には恋愛ゲームも人気です。

――40代以上の「中高年ユーザー」についてどう考えていますか。

 少数派ではないと思っています。既にGREEでは40代以上のユーザーが18%います。昔なつかしい「インベーダーゲーム」などを使ったテレビCMで、30代以上のユーザーが増えています。全年齢層を対象にしたコンテンツを作っているので、老若男女が楽しめる国民的なものにしていきたいですね。

企業向けの支援サービスを用意

――ソーシャルメディアをプロモーションなどに活用したいという企業が多くなってきたと思います。GREEにはどのような組み方があるのですか。

まずタイアップが挙げられます。企業の公式アカウントやキャンペーンサイトなどをGREEに設置して、イベント情報などを発信したりクーポンを配布したりする。これにより商品の認知度向上や来店促進につなげることができます。讃岐うどん店チェーンはなまる(東京・中央)の事例では、公式アカウントから店舗で使えるクーポンを入手できるようにしたところ、約13万人から申し込み(「友達申請リンク」と呼ぶ)がありました。

ソーシャルメディアでは、従来の広告のように出したら終わりではなく、情報を発信し続け、ユーザーからも反応が返ってきます。慣れていない企業向けには、ノウハウを持った広告代理店が書き込み内容の作成をアドバイスする「GREE公式アカウント ライティングパック」を用意しています。

アプリケーションを作ってプロモーション活動をしたい企業向けに、「GREEソーシャル・アドアプリ」も始めました。これはソーシャルアプリの企画、開発、運営をパッケージにしていて、最短5週間で公開できます。

今期中に米国と中国に拠点を設ける

――企業がGREEを利用する際に注意する点はありますか。

企業の公式アカウントなどには、多くの友達リンク申請がきます。ソーシャルメディアはユーザーとのやり取りが多いので、ユーザーの意見を聞くといいと思います。「意見を寄せてください」といったコミュニケーションに向いています。また、普通なら伝えきれないようなメッセージを聞いてくれるので、深い情報も伝えられるでしょう。

――最後に、ソーシャルメディアの可能性についてどう見ていますか。

ずっと可能性があると思ってやってきました。ソーシャルメディアは、ユーザー間のコミュニケーションで生成されるコンテンツで、それはインターネットの本質です。ネットへの常時接続と定額制が一般的になり、ようやくインターネットの価値が実現できるようになってきました。テレビCMを流すとグリーを使ってくれるユーザーが増えるのは、それだけ身近になったということです。

今期中に海外に進出するのが公約で、中国と米国に拠点を設けます。SNSを広げていくとどんな新しい価値を創造できるかを追求していきます。

藤代裕之(ふじしろ・ひろゆき)
ジャーナリスト・ブロガー。1973年徳島県生まれ、立教大学21世紀社会デザイン研究科修了。徳島新聞記者などを経て、ネット企業で新サービス立ち上げや研究開発支援を行う。学習院大学非常勤講師。2004年からブログ「ガ島通信」(http://d.hatena.ne.jp/gatonews/)を執筆、日本のアルファブロガーの1人として知られる。

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