人間関係を壊すことは簡単です。しかし、そういったモメ事に発展してしまうような議論は非生産的で、大抵何の解決にもなりません。本来、議論や意見の対立は良い何かを生み出すきっかけとなります。そこで今回は、ケンカにならない上手な議論をするための心がけをご紹介します。

 「Psychology Today」のライターであるPaul Gilbert氏は、心理学者のAnthony Wolf博士の研究を採りあげています。Wolf博士によると、議論の際には以下の点に気をつけるといいそうです。

  • 礼儀正しく、親切にすること。お互いに傷つけあおうとしているのではなく、分かりあおうしているのだという意識を忘れてはいけない。
  • 話を脱線させない。議論している事柄から離れないこと。感情的になって違う話題を持ち出してはいけない
  • 議論に決着をつけることよりも、モメ事にならないことのほうが重要だと覚えておく。その議論が、自分たちが思っているほど重要でない可能性もある。

米Lifehackerでも採りあげられているように、嫌な奴になって問題を起こすのは簡単です(英文記事)。冷静でいればいるほど、議論は有意義なものとなるはず。その時々の瞬間的な怒りに左右されず、最終的な成果を考えて議論を行いましょう。親切な人に辛く当たり続けるのは難しいことなので、例え演技でも、冷静かつ親切な人でいましょう

The Art of the Argument [Psychology Today]

Adam Dachis (原文/訳:松井亮太)