AM 10年11月号 富野に訊け!! 第96回

QUESTION99「結婚の約束を交わした彼に2年間だまされていました」

東京都/直子(31)
後述の通り今月は全文掲載。長いのでカット。

嘘つき男とはきっぱりと別れ、結婚相手は一緒に生活できるかという視点で選ぶこと。

直子さんの事例は誰にでも起こりうる話です。それを読者の皆さんにも知ってもらいたかったので、あえて長い文章をほぼ全文載せました。
前に進みたいと頭では分かっていながら空しい気持ちになるということは、直子さんは彼に対してまだ未練があるのでしょう。でも、この種の男性の性癖が改善されることは絶対にありません。平気で嘘をつく人間というのは、60歳を過ぎても嘘をつきます。未練を断ち切れずにいるのは、直子さんが他の男性を知らなすぎるだけのことです。彼は魅力的な印象の人だったそうですが、もっとごく普通の地味な男性と一緒になったほうが、よほどきちんとした人生を送れます。やはりコンプレックスがある人のほうが根本的に誠実だからです。
若い人は、恋愛はただ楽しむものと考える傾向にあるようですが、実はかなり生活に影響を与えています。恋愛とは結婚につながる行為で、本質的に生活のパートナーを選ぶ行為なんです。だから、一緒に暮らせる人かどうかというリアリズムで相手を選ばないといけない。
つまり、今回の事例を通じて、僕がティーンエイジャーの読者に言いたいのは、異性とはうかつに寝るなということです。