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東京湾高潮被害、死者最大7600人と想定

2010年4月2日 16:13
東京湾高潮被害、死者最大7600人と想定

 政府の中央防災会議専門調査会は、首都圏の大規模水害対策についての報告書をまとめた。台風による東京湾の高潮被害の想定では、最大で7600人の死者が出るとしている。

 専門調査会では初めて、東京湾の高潮被害想定の検討を行った。それによると、温暖化の影響で海面が60センチ上昇して、巨大台風が直撃した場合、高潮によって東京湾沿岸で最大で深さ5メートル、280平方キロメートルが浸水し、7600人の死者が出るとしている。また、報告書では200年に一度の大きな洪水で荒川や利根川の堤防が決壊した場合、埼玉や東京などで約421万人の避難者が出るとしていて、自治体の枠を超えた広域での避難計画を作る必要があるとしている。

 政府は今年度中に、今後どのような水害対策をとるべきかなどの方針を盛り込んだ大綱を策定する方針。