1: 一新されたインターフェイス
IE9では、インターフェイスが一新。やたら多く、場所をとっていたタスクバーがなくなり、ツールバーは、Google Chromeよりもピクセルフレンドリーです。重要なナビゲーションボタンを一体化し、検索バーとアドレスバーも統合。タブや設定ボタンは同じラインに配置されています。すべての設定には、Chromeのレンチアイコンのように、左上の設定ボタンからアクセスできます。アドレスバーはリサイズ可能。履歴やBingから検索予測してくれます。他の検索エンジンを追加することもできます。
2: パフォーマンス IE9は、GPUを利用してウェブアプリのレンダリングを補助するハードウェアアクセラレーションを採用。多くのHTML5にも対応しています。マイクロソフトでは、ミニゲームや動画デモを通じて、これらの機能がテストできる「Test Drive」を設置。米Lifehacker編集部で試してみたところ、あるゲームでディスプレイドライバがクラッシュしたそう。この限りでは、これらの機能はまだ多少の要改善点はあるようですが、IE8に比べれば、ずいぶん進化しています。
3: Windows 7対応アプリケーションショートカット IE9では、ウェブアプリのアプリケーションショートカットをタスクバーに作成できるChromeの機能をさらに発展させ、フェイスブック（Facebook）、ツイッター（Twitter）、Pandoraなどの、各種ウェブサービスがタスクバーに配置できるようになっています。ジャンプリストにもバッチリ対応です。具体的な使い方はこんな具合。たとえば、フェイスブックのURLをアドレスバーからタスクバーへドラッグすると、ニュースフィード、プロフィール、受信トレイなど、フェイスブックの中の特定のサイトにナビゲートできる、ジャンプリスト付きのショートカットが作成されます。このショートカットを開くと、上の画像のとおり、各ウェブサイトを表すアイコンがリストされたポップアップウィンドウが開きます。
4: Add-On Performance Advisor 「Add-On Performance Advisor」は、IE9にインストールした拡張機能をチェックし、どの拡張機能がブラウザを遅くしているかを教えてくれる機能。このリストは手動でアクセスするのではなく、IEが顕著な遅れを検知すると、ポップアップで表示されます。もちろん、この機能の通知の前に、ブラウザを遅くしている拡張機能を手動で調整することも可能です。いずれにしろ、とくにパワーユーザさんには便利な機能でしょう。FirefoxやChromeにも同様の機能が実装されるといいですね。 5: その他
Firefoxなどのブラウザ同様、IE9にも、ダウンロード時に小さなウィンドウが表示されるようになり、これを管理できるようになりました。
IE9では、開いたタブをドラッグすると、別のウィンドウに分けられるようになりました。ページは再読み込みされないので、視聴中のYouTubeが最初に戻ってしまうようなことはありません。また、この分かれたタブは瞬時にウィンドウに。スクリーンのサイドにドラッグして、「Aero Snap」でスナップすることもできます。
新規に開いたタブページはChromeに似ており、最近訪れたウェブページが表示されます。見た目にはまだ改善の余地があるようにも思えますが、便利でしょう。
IE9の通知機能は、ChromeやFirefoxに似ています。ブラウザの下に通知され、ユーザが操作しないかぎり待機します。何もしないかぎり、ポップアップウィンドウをクリックしなくても、閲覧を妨ぐことはありません。
IE9はオンラインの間、ウェブサイトの追跡を制限できる追跡防止機能を搭載。これは、ビルトインのブロックリストを通じてウェブサイトをブロックできるオプトイン機能で、Firefox向けの拡張機能「Adblock Plus」とは仕組みが違います。この機能の詳細については、マイクロソフトの公式ブログ（英語）をご確認ください。
『Internet Explorer 9』は、Windowsのみ対応の無料です。ダウンロードは、こちらのページからどうぞ。
Whitson Gordon（原文／訳：松岡由希子）
