ロシア万華鏡

「赤い観光」で中国人客を取り込め 「革命」「共産主義」を行く プーチン大統領お膝元で長蛇の列に

【ロシア万華鏡】「赤い観光」で中国人客を取り込め 「革命」「共産主義」を行く プーチン大統領お膝元で長蛇の列に
【ロシア万華鏡】「赤い観光」で中国人客を取り込め 「革命」「共産主義」を行く プーチン大統領お膝元で長蛇の列に
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 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(64)のおひざ元、サンクトペテルブルク市が中国人観光客の取り込みに本腰を入れている。すでに同市の観光地は中国人客であふれているが、当局はさらに今年、前年比で約3倍の20万人を呼び込む構えだ。中国人客の関心を呼ぶ「革命」や「共産主義」をキーワードに、目標達成を狙っているという。

 6月上旬、サンクトペテルブルク市の観光の中心地、エルミタージュ美術館にはひっきりなしに観光バスが乗り付けていた。バスから降りてくるのは中国人観光客ばかり。冷たい雨をものともせず美術館の周辺に長蛇の列を作り、通りがかりの地元住民が驚きの声をあげていた。

 タクシー運転手は「夏場になれば観光客の半分は中国人だよ」と明かすほど、市の観光産業は中国人客に依存している。ロシアが中国人団体客への査証(ビザ)制度を緩和したことや、ロシアの通貨ルーブルが落ち込み、割安感が出ていることも中国人観光客の増大を後押ししているのだという。

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