米国議会図書館、2017年12月31日をもってTwitterの全ツイートの保存を諦める

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米国議会図書館、2017年12月31日をもってTwitterの全ツイートの保存を諦める
Image: Justin Sullivan/Getty Images News/ゲッティ イメージズ

あまりにもゴミツイートが多すぎた?

2010年、米国議会図書館はTwitter上にあるすべてのツイートを記録保存すると発表。しかもTwitterが始まった2006年までさかのぼって全てアーカイブすることに。でも2017年12月31日をもってツイートの保存をやめることを発表しました。

米国議会図書館は12月発表のホワイトペーパーにて12年間Twitter上のすべてのツイートを保存してきたという試みを誇りに思っているけれど、継続する必要は全くなくなったと発表しています。これからは歴史的なツイートのみを保存していくとのこと。ということは、トランプ大統領のツイートは…保存されていきそうですね!

議会図書館がツイート保存をやめる理由のひとつは、ツイートの文字数制限が280文字となったこと(日本は未対応)。米国議会図書館が全ツイートの保存をやめることで、Twitterはウェブサイトなど他のデジタルコレクションと同じように重要なもののみ保存の扱いとなります。近年多くのツイートが画像やビデオを含んでいるのにも関わらず、議会図書館はテキストのみを保存していたため、アーカイブ資料として意味が通らないものがたくさんあったのも理由だそうです。

発表内で「議会図書館は網羅的な収集はおこなわない」としながらも、「全ツイートの保存が検討された当初、ソーシャルメディアの方向性がまだはっきりしていなかったことから、例外として全ツイートを保存することに決定しました。しかし現在ではソーシャルメディアは確立しており、議会図書館としても本来の収集方針に戻る予定です」と述べています。

また「Twitterのアーカイブはこの世代から未来の世代への重要な遺産となるでしょう。未来の世代は現在の私たちの時代には情報が溢れ、社会性と政治性が現在の世代を定義するという役目も果たしていたことを知れるはずです」とも発表しています。

とにかく意味のないゴミのようなツイートが膨大すぎて、記録に値しないな!っていうのが簡単な説明と言ったところですね。



Image: Justin Sullivan/Getty Images News/ゲッティ イメージズ
Source: Library of Congress Blog, Library of Congress White Paper

Matt Novak - Gizmodo US[原文
(岩田リョウコ)