リーグ首位の名古屋が来季に向け、清水MF藤本淳吾(26)と広島DF槙野智章(23)の日本代表2選手の獲得を狙っていることが21日、分かった。この日2人の所属クラブに正式オファーが届いたことが判明。ともに9月の新生日本代表立ち上げ時に招集され、14年W杯ブラジル大会のレギュラーを狙える国内屈指のタレントの獲得で、常勝チームへのさらなる強化を図ることになった。

 清水で10番を背負う藤本は3トップの一角を担い、今季ここまでリーグで自己最多の9点をマーク。名古屋の中盤中央のポジションは中村、吉村の2人が30代を迎えており、ここ数年ずっと補強ポイントとされてきた。槙野はセンターバックに加え、名古屋の層が薄いサイドバックでもプレーできる。ともに今季で契約が切れ、移籍金はゼロだ。

 槙野については横浜、浦和、柏も獲得を狙っている。本人はドイツ移籍を熱望。広島残留も含めさまざまな選択肢がある中で、同じ攻撃的なDF闘莉王と日常的にプレーできる環境は魅力だろう。闘莉王との連係を構築することができれば、ザックジャパンにとっても大きな意味を持つことになりそうだ。