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フェティッシュの火曜日
 
80年代のシールやブロマイドを眺めてみる
 

子供の頃に大切にしていたメモ帳、シール、駄菓子屋で買ったブロマイド…。

ちょっと前に、30年前のグリコのおまけを紹介したが、他にも多数のガラクタたちが押し入れの中に眠っているのだ…(ため息)。

今回は、80年代の香りあふれる紙切れを引っ張り出して郷愁に浸ってみます。

ほそいあや



メモ用紙

80年代の中ごろは小学生だった。あの頃は「メモ用紙=メモをとる紙」ではなく、一枚ずつコレクションするものだった。友達が新しいメモ帳を手に入れると、自分のメモ帳の一枚と交換するのだ。

もちろん何か書くようなことはしなかった。自分のメモ帳はたまに使うけど(主に授業中にまわす手紙)、友人からもらったものは一枚しかないので使わない。そんな生活をしていたので、一枚しかないメモ用紙が大量にたまるのだった。


オンリーワン(紙切れ)の集合体

では今使えるかというと、あの頃の宝物感がじゃまをして使えないのだ。あまりに年代物でどこでどう使っていいのかわからないというのもあり、ずっと保管している。そう、これからも……。

「三菱銀行」の頃のミッキーのメモ帳。あと「バイキン君」の商標はサンリオではなくSONYだった。
竹下通りのタレントショップが全盛期だった80年代。

当時はミシン目の入ったメモ帳が多く、子供心をくすぐった。子供はミシン目の好きな生き物ですからね。

機能性を持たせようとしてかえって使い道のないメモ帳も多かった。

形で切り取られているものは文句なしに永久保存。

誰かにもらった手紙なのだが、よくみると後半部分が消しゴムで消してある。「でも私はきっと落ちてるよ。落ちててもわらわ」と書いてあった。

確かこの時私が落ちたんじゃなかったっけ……思い出さずに済んでいたはずの事を思い出して暗い気持ちになる。

トイレとか0点とか、別にテーマにしなくてよいモチーフは子供に人気。
・・・なにかおかしい。

 

便せん

困った事に便せんもバラで出てきた。あの頃はひんぱんに友達と手紙交換をしていたが、お互いにプリントの裏やノートの切れ端を利用していた。本物のレターセットを使う時はちゃんと切手を貼って遠方の友達に出す時だけだった。私の中では、レターセットは高級品というイメージで固まっていたのだ。


でも折って保管してある。子供だから。

最古のものは、4〜5才の時に大好きだったキャンディキャンディの便せんだった。

ほんもの
ニセモノ

左の本物は、少女漫画の付録を母がどこかからもらってきたものだと思う。右のニセモノは、お子様ラーメンのおまけでもらったおもちゃセットに入っていたものだ。

封筒一体型タイプもあった。今もあるのだろうか。

 

折り紙

80年代の折り紙は多機能だった。香り付き、占い付き、唐突にラーメンの写真があるもの、折れない素材のもの……。


折らせないぞと言わんばかりのデザイン。

温めると絵が出る。ビニール製なのでお風呂でも遊べるという触れ込みだった。素材上、折り紙としては遊べない。

どれもただの紙片なのだが、思い出が詰まっていて捨てられないし使えない。あきれた事に今も眺めているだけでちょっと心がウキウキしてしまった。

次はシールを見ていこうと思います。


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