ついにアナログ放送から完全移行となった日本の地上デジタル放送。ほとんどの世帯が地デジ対応テレビを購入し、その恩恵を受けていると思われる。とりわけ注目されるのが画質だが、実は音質もかなりスゴい。特に5.1chサラウンド放送の番組は、ド迫力の臨場感だ。

だがしかし。そんな高音質な音声を、忠実に出力する液晶テレビは多くない。

「ドラマや映画のセリフがハッキリと聞き取れない」、「サッカーなどスポーツ中継での迫力が足りない」など、うっすら不満を感じる人も多いはずだ。となると単純に音量をデカくすれば良いのだが、集合住宅や狭い部屋に住んでいる人は近所迷惑になるので不可能となる。

一体どうすれば良いのだろうか……。その答えとなる商品が、R.W.C社製の5.1フロントサラウンドスピーカーSE5100Sなのである!

発売されたのは今年5月。初期ロットは即日完売し、再生産後も品薄状態が続く入手困難な外付けスピーカーである。人気の秘密は実に単純。簡単接続・本体メチャ小さい・小さい音でもド迫力の高音質、この3ポイントだ。

テレビとの接続は光デジタルケーブル一本のみ。赤白ケーブルやスピーカーケーブルで接続する必要は一切ない。DVDデッキやブルーレイデッキ、PS3やXbox360などのゲーム機器の光デジタル出力端子に直結してもOKだ。

次に大きさ。幅は約30センチ、高さは8センチ、奥行き10センチとメチャクチャ小さい。一回り大きいカステラ並みの大きさだ。このコンパクトな本体の中に、正面5つのスピーカー、上部には2つのウーハー、合計7つのスピーカーを備えており、世界最小レベルのサイズであるという。

そして音質。これは実際に聞けばハッキリと違いがわかる。『SE5100S』からの音が「すぐそこにある音」だとすれば、テレビのスピーカーからの音は「壁の向こうにある音」に聞こえてしまう。低音と高音のバランスが絶妙で、ズドンと「太い音」が視聴者の体正面に飛び込んでくる。

特筆すべきは、小さい音でもハッキリ&ド迫力であるという点。聞き取りにくかったセリフの声も、ウソみたいにクッキリはっきりと聞こえるのだ。まるで、テレビが生まれ変わったかのように。もう大音量を出す必要も、ヘッドホンをする必要もないのである。

そんな最も手軽に地デジの高音質を楽しめる『SE5100S』であるが、オマケ機能もなかなかスゴい。MP3やWMVの音楽データをUSBフラッシュメモリーに入れ、本体裏のUSB端子に接続すれば、スピーカー本体だけで音楽を再生することも可能。もうコンポも必要ない。

さらにリモコンも付属で、音量やプリセットされたイコライザ、ウーハーの強さなども設定できる。5.1ch対応でない2chの音声も、バーチャル5.1chサラウンドに自動変換。至れり尽くせりの『SE5100S』、品薄になるのも納得の完成度だ。

カラーは白と黒の2色展開。気になる価格は1万2800円で、RWCダイレクトショップでは送料無料で購入可能となっている。地デジの高音質をフルに楽しみたい人ならば、要チェックの商品と言えるだろう。

参照元:R.W.C『5.1フロントサラウンドスピーカーSE5100S』