THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 2 07 萩原雪歩
「何度も言えるよ」。
来る12月29日発売の、あずみん雪歩初のソロアルバム、MA2萩原雪歩の新曲ですよ! なにこれかわいい! だめ! 止まらない! 止められない! 止められにくい!
相変わらずジャケ絵もずるい。なんかね、もうね、元気になるよね。
思い起こせば、ゆりしー。彼女、Master Special 04で「ALRIGHT*」と「風と雲と私」を、そして七月のライブ物販CDで「Dream」を歌ったわけだけれど、本当にね、何かね、僕はほっとしたんだ。
「ALRIGHT*」。とても明るくて、大団円に相応しいメロディ。
一時の激しさは失っているけれど、でも、まどか極まる、アイマス2発表前のアイマスファンのムードを象徴したって言ってもいいくらい、希望の光に満ちあふれた曲だった。
でもね、それでもどこか、やっぱり不安はあって、平穏すぎるっていうのかな。
それこそゆりしーの去就みたいな、ずっと燻っていた懸念が、確かに、心の棘みたいに刺さっていた。そんな人、他にもいたんじゃないかな。
そういう不安を象徴してたのが、僕にとっては、カバー曲の「風と雲と私」。むちゃくちゃ優しい歌なんだ。優しすぎて、余計心細くなるくらい。
そう、「風と雲と私」は、明白に、唐突に登場していい歌じゃなかった。苦楽の旅の果てのエンディングテーマだった。色々なことを想起させずにはいない、彼女の旅の終わりの詩だった。
そして、あの交代劇の日に、「DREAM」はポロっと出てきた。
戦いの歌だ。それが、彼女のキャリアを歌っているのか、あるいはもっと素直に、雪歩としての苦難の日々を歌っているのか、もしかするとその両方だったのか、分からないけれど、とにかくこれは、素直に成仏できる歌じゃない。
だから、変な話だけれど、僕は安心した。ゆりしー雪歩は、これを踏まえて「ALRIGHT*」を、「風と雲と私」を歌ったんだなあと思って、得心がいった。
そう、雪歩としても、ゆりしーとしても、彼女はきっと、心から納得して、すごく晴れやかな気持ちで歌えたんだろうな。だからこそ、彼女のMS曲は、どちらもあんなに素直に閉幕を受け入れられる仕上がりなんだろうな、と。
THE IDOLM@STER MASTER SPECIAL 04
- アーティスト: ゲーム・ミュージック,四条貴音(原由実),萩原雪歩(落合祐里香)
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2009/05/13
- メディア: CD
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そんなわけで、僕にとってMS04はちょっと特別な思い入れがある一枚だ。夏前に、僕は、まるで長く床に伏せていた友人を見送った気分だと書いたけれど、今はまた少し違う。
今では、雪歩はまだ戦いの途中で、MS04の境地にたどり着くには、もう少し時間が必要なんだろうなと思っている。
「DREAM」はとても激しい歌だから、道は平坦ではないだろうけれど、心配はしていない。その先には間違いなく、あの歌たちが待っているのだ。
THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 2 -FIRST SEASON- 07 萩原雪歩
- アーティスト: 萩原雪歩(浅倉杏美)
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 2010/12/29
- メディア: CD
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そうだ。そんなに簡単にエンディングを迎えてもらっては困る。アイマスは人生だって言い切っちゃう人だって多いのだ。そして、アリスゲームは、人生は戦いだ。
新曲からは新しい物語が見える。新しい雪歩の声がする。僕はますます安心して、ますますハッピーな気分になる。当分終わりそうにない日々の近づく足音。
もちろん、無印の果てに10人くらい置き去りにしてる春香さんを迎えに行きたい気持ちは、僕にだってなくはない。けれど、まだその時じゃないぞ。
長電話が趣味で、部屋にカナブンが入って来たと嬉しそうに話すドンガラっ子で、変わらず可愛い、リボンが本体の子だって張り切っているのだから、僕も張り切って春を待とう。
何よりも、ああ、Master Special2のクオリティの高さと来たら!