岩井俊二監督の初期作「打ち上げ花火、下から見るか？横から見るか？」、8/31まで無料配信

女優の奥菜恵さんが10代前半の頃にヒロインを演じた映画「打ち上げ花火、下から見るか？横から見るか？」が、7月22日（金）から岩井俊二監督の公式サイトで無料公開されています。配信期間は、8月31日（水）までです。

▽ http://iwaiff.com/vol4/jp/fireworks/index.html

▽ ラストレター岩井俊二映画祭 on Twitter: "本日から『打ち上げ花火、下から見るか？横から見るか？』の無料上映がスタートしました！８月３１日まで。夏休み期間中少しでも多くのみなさまに、お楽しみいただければと思います。http://t.co/sHjWcPq"

映画「打ち上げ花火、下から見るか？横から見るか？」は、1993年に放送されたテレビドラマシリーズの同名作品を再構成したもので、1994年に劇場公開されました。監督・原作・脚本は、「リリイ・シュシュのすべて」や「花とアリス」などの作品で知られる岩井俊二さんです。
長い黒髪が印象的なヒロイン「なずな」を演じているのは、今も女優として活躍している奥菜恵さんです。「なずな」に恋心を抱く2人の少年「典道」と「祐介」は、撮影当時から子役として活動していた、山崎裕太さんと反田孝幸さんが演じています。

作品の冒頭で岩井さんは、東日本大震災で津波の被害を受けた同作のロケ地、千葉県飯岡町（現在は旭市）に向けて、以下のようなメッセージを掲載しています。

かつてお世話になった飯岡町は津波による被害が大きかったと聞きました。震災の影響で各地の花火大会も中止になったところが多いという話も耳にしました。いつもの夏とはまるで違う今年の夏ですが、せめてこの作品で、かわらぬ日本の夏を体感してもらえたら幸いです。夏も相変わらずの猛暑です。今年はほんとうにいろんなことがあって、そろそろ疲労もピークという方も多いかとは思いますが、皆様、お体に気をつけて。

作品を公開しているページの右上には、災害義援金を募る旭市役所のバナーが設置されています。岩井さんは、東日本大震災で被災した宮城県仙台市の出身で、震災後の4月にも、監督作「四月物語」を無料で公開していました。