グレープシティは、ASP.NET向けのコンポーネント集の新版「ComponentOne Studio for ASP.NET Wijmo 2012J」を2012年9月26日に発売すると発表した。同製品は、業務向けのWebアプリケーションを構築するうえで欠かせないデータグリッドやチャート、帳票、スケジューラなどのコンポーネントを37種類収録した。価格は14万7000円(税込)。

 新版では、収録しているコンポーネントに軽量なJavaScriptライブラリであるjQueryを組み込むことで、従来よりも動きのあるリッチなWebアプリケーションを作成できるようになった。また、新しく追加されたチャートコンポーネントには、2次元の図形をXMLで定義する言語であるSVG(Scalable Vector Graphics)を用いている。サーバー側で画像を描画してクライアントに送るのではなく、クライアントのWebブラウザが直接描画するため、リアルタイムにデータを更新してグラフに表示したり、マウス操作に応じてラベルをポップアップしたり、という処理を容易に実装できるようになった。

 他にも、iPad風のスケジュール管理を実装するイベントカレンダーのコンポーネントや、条件によるデータの抽出やグループ化が可能になるデータグリッドコンポーネント、メイン画像と共にサムネイル画像を表示する画像コンポーネントなどが追加されている。

 作成したWebアプリケーションは、Internet Explorer(IE)だけではなく、FirefoxやChrome、Safari、Operaの最新版に対応する。今後、各Webブラウザがバージョンアップされても対応していく予定。ただし、IE6については対応できない部分もあるという。

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