shungo.arai

A scrapbook on my concern.

みなさんは、そもそも、自分が勝ちにくいゲームに参加しているのかも知れませんし、勝ちにくい戦い方をしているのかもしれません。また、参加するゲームの価値自体についても考えてみるべきでしょう。先ずは、一度、ご自身の状況を客観的に把握してみて下さい。

多くの方が、ご自分の考える「そこそこの会社」への入社を目指して就職活動をされたのだろうと思います。しかし、率直に言って、そもそも目指す会社がその人にとって「そこそこ」でないケースがかなりあるように思います。(略)

些か酷な言い方になりますが、そもそも、現段階で内定を取れていないという事実から推定して、あなたは、自分が目指す「そこそこの会社」の就職市場で相対的に十分な競争力を持っていない公算が大きい、ということを考えてみる価値があると思います。つまり、あなたはサラリーマンに向いていないかも知れない、ということです。しかし、これは当面大変ではあっても、決定的に悲観すべきことではありません。

現時点で考えられる戦略は複数あります。主なものをあげると、

(1)中小・零細企業でもどこかに入社して経験を積む、
(2)海外に出る、
(3)目指す職種を変える(たとえば飲食業などに)、
(4)独立あるいは起業を目指す、
(5)学校に残って勉強しつつ来年の就活に賭ける、
といったところでしょうか。

結果的にそうなってしまう場合には仕方がありませんが、おそらく、一番つまらないのは(5)の「学校に残って来年の就活に賭ける」選択でしょう。

一年の間にビジネスの経験値は何ら向上しませんし、一年遅れで上手く「そここその会社」に就職できたとしても、つかの間の「安定」を感じるかもしれませんが、相対的に低い評価から出発し、将来もあまり期待できないケースが多いでしょう。「そこそこの会社」への就職は、一年間の時間と不確実性を掛けてまで目指すに値しないケースが多いのではないでしょうか。

— [JMM-Q1145-7] 超氷河期といわれる就職状況、励ましの言葉やアドバイスを[回答:山崎元氏]