不明社員2人の死亡確認 東電、4号機タービン建屋で
福島第1原発
東京電力は3日、震災後に福島第1原子力発電所で行方不明になっていた同社社員2人の死亡を確認したと発表した。2人は先月30日、同原発4号機のタービン建屋の地下1階でみつかった。放射性物質の除染後に医師による検視をした結果、死因は出血性ショックで、建屋の様子を確認に行った際、津波にのまれた可能性があるという。
死亡したのは、同発電所第1運転管理部の小久保和彦さん(24)と寺島祥希さん(21)。震災による東電社員の死亡が確認されたのは初めて。
東電によると、2人は定期検査中だった4号機で電源操作や弁の開閉作業をしていた。地震発生時は中央制御室にいた。
遺体が発見された場所は津波の水がたまり、電源も回復していないため暗闇で、東電はボートで捜索を続けていた。
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