写真●EasyBlocks Hinemosアプライアンスの外観
写真●EasyBlocks Hinemosアプライアンスの外観
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 ぷらっとホームは2012年10月5日、NTTデータの運用管理ソフト「Hinemos」をプリインストールしたアプライアンスサーバー機の新機種「EasyBlocks Hinemosアプライアンス」(写真)を出荷した。従来機種「Hinemos Light」の後継製品であり、ハードウエア/ソフトウエアを刷新するとともに、ソフトウエアの機能制限を廃した。直販の参考価格(税込み)は、2013年3月末までの期間限定で39万9000円(監視対象20ノード)から。

 統合運用管理ソフトを導入したアプライアンスサーバー機である。専用のエージェント(HTTPで通信)を導入したサーバー機や、ネットワーク機器(SNMPエージェントなど)を一元管理する。機能は大きく、システム稼働状況や性能の監視、パッチ適用などのデプロイ管理、ジョブ管理---で構成する。アプライアンスであるため、運用する際に別途サーバー機を用意する必要がない。

 今回の新機種では、従来機種のHinemos Lightと比べて、ハードウエアを「OpenBlockS 600」から「OpenBlocks Aファミリ」に刷新し、ソフトウエアであるHinemosのバージョンを「Hinemos Ver.3.1」から現行版の「Hinemos Ver.4.0」に刷新した。さらに、従来機種ではジョブ管理機能を廃するなどHinemos Ver.3.1の機能を削ったうえで搭載していたが、新機種ではHinemos Ver.4.0の機能をすべて搭載した。

 新機種で新たに使えるようになったジョブ管理機能とは、複数のサーバー機にまたがったバッチ処理(定型業務処理)をスケジュール実行する機能である。エージェントを導入した個々のサーバー上に、シェルスクリプトなどで書かれたバッチプログラムを用意し、これらのジョブ同士を連携させるワークフローを定義して実行する。

 ソフトウエア版のHinemosではオプション扱いとしている三つの機能も標準で提供する。それぞれの内容はリリース時期が新しい順に、(1)「VM管理オプション」(2012年6月、関連記事)は、複数の仮想サーバー機やネットワーク機器で構成するシステム一式を、ビジュアル設計/配備する機能。(2)「ジョブマップオプション」(2012年4月、関連記事)は、ジョブ管理フローをビジュアル設計/監視する機能。(3)「ノードマップオプション」(2010年9月)は、サーバーなどのIT構成情報をノードマップとして表示する機能である。