こんにちは。美容研究家の境貴子です。

最近急増中の「冷え症男子」。その背景には寒さだけでなく、過度のストレスの影響もあるとか...。

残業続きで仕事中の緊張感が長く続くと、アフターが疎かとなり、リラックスさせる自律神経の働きが鈍ります。その結果、血管が収縮して血の巡りが悪くなり、冷え症になるわけです。特に漢方では、不妊症と深い関係があると考えられており、精子や生殖器の異常・精力減退、勃起障害などを引き起こすとも言われています。

 冷えは万病の元、放っておくのは大変危険です。そして、無自覚な冷え症男子が現在急増中なので、ココでちょっと確認してみましょう。下記の8つの項目のうち、4つ以上に当てはまると、冷え症男子の可能性大なので、是非チェックしてみてください。

  • 手足がいつも冷たく寝つきが悪い
  • 慢性的に残業が続いている
  • 週に3回は深夜まで深酒をする
  • 職場で落ち着ける所(人)がない
  • 最近やたらと肩こりがひどい
  • 寒くてもシャワーを浴びるのみ
  • 1年中氷入りドリンクを愛飲
  • 休日は疲れすぎて寝るのみ


いかがでしたか? 当てはまる数の多かった方は、相当体を酷使しています。そこで今回は、自宅でできる冷え症改善方法をご紹介します。それはズバリ「入浴」です。しかも、半身浴のように時間をかけずに、高価なバズグッズも不要、ついでにお風呂掃除が楽になる、ある安価な材料を使った効率的な入浴術があります。忙しい冷え症男子は、是非お試しあれ!

■忙しい男のための入浴術

準備するもの

  • 重曹
  • 粗塩
  • 白湯
  • お風呂のフタ


入浴の方法

  1. キレイな浴槽(初回はしっかりと掃除してくださいね)に普段より1℃~2℃程度熱めの温度でお湯を溜めます。浸かった時に胸が隠れる程度~肩くらいまで張りましょう。
  2. お湯が溜まったら、重曹を一つかみ入れてよくかき混ぜます。その後、粗塩も一つかみ入れてよくかき混ぜます(男らしく分量は気にせず、お相撲さんの塩まきの要領で)。
  3. 白湯を最低300ml程度飲んでから、湯船に浸かってフタをし、頭だけが出る状態にします。のぼせそうなら両手を出して入浴しましょう(20分程度)。白湯を用意するのが面倒であれば、常温水でもOKです。


上記の方法で入浴すると、半身浴の約10倍の発汗量があると言われています。フタをすることで蒸し風呂状態になるので、短時間で基礎代謝がUPし、発汗します。白湯を直前に摂取することで内臓も温まり、さらに発汗効果がUPします。そして、粗塩は保温・発汗の他、昔からお清めとして、邪気の浄化にも使用されていますから、心のリラクゼーションにも最適です。

ラストは重曹。これは本当に優れものです! 1つで何役もこなします。天然温泉に含まれていることもあり、市販の入浴剤の主成分にもなっています。保温、血行促進の他、研磨、鹸化効果もあるので、入浴後の浴槽掃除も簡単になります。お湯を抜いたら、スポンジやタオルで軽く擦って、サッとお湯で流すだけ。皮脂汚れに強いので、洗剤要らずで湯垢も残りません。その上、水質汚染で問題とされている環境ホルモンも含まれていないので、地球にも優しいです。

細かい事はあまり気にせず、忙しい男の入浴術で毎日20分間ほどザブンと入浴すれば、冷え症は改善するかと思います。縮こまっていた筋肉が弛緩するとともに血流が良くなり、心身ともに緊張状態から解き放たれる伸びやかな気分を、是非味わってください。

(境貴子)