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霜降り明星、貪欲さで『M-1』王者 お笑い界に新時代の予感

 お笑いコンビ・霜降り明星が、2日に生放送された漫才日本一を決める『M-1グランプリ2018』(ABC・テレビ朝日系)で優勝し、14代目王者に決定。4640組の頂点に立ち、賞金1000万円を獲得した。4度目の挑戦で初めてつかんだ決勝の舞台で、史上最年少での『M-1』王者となったせいや(26)と粗品(25)。「平成最後の『M-1』初の平成生まれのチャンピオン」という“おまけ”までついたが、その言葉通り、お笑い界の新風を感じさせるような出来事になった。

『M-1グランプリ2018』を制した霜降り明星 (C)ORICON NewS inc.

『M-1グランプリ2018』を制した霜降り明星 (C)ORICON NewS inc.

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 霜降り明星は、2013年1月にコンビ結成。同い年の2人が出会ったのは、別々の高校のコンビとして高校生のお笑いNo.1を決定する「ハイスクールマンザイ」大阪大会の決勝。大学に進学した粗品はお笑いをやりたくて中退し、最年少の19歳でピン芸人として「オール・ザッツ・マンザイ2012」で優勝した。ところが、当時大学生だったせいやに「こいつが一番おもしろい奴。こいつと組んだら、もっとおもしろいネタができる」と思い、ずっとコンビを組もうと熱心に誘い続けると、せいやも「この先の人生で、こんなに必要とされることないやろな」と決意してコンビ結成にいたった。

 昨年には、若手芸人の登龍門的コンテスト『第38回ABCお笑いグランプリ』で優勝。3月に行われた『R-1ぐらんぷり2018』では、コンビそろって決勝の舞台に上がるなど、着実に力をつけてきた中で迎えた『M-1』決勝。1本目で「豪華客船で世界1周したい」というネタ、ファイナルラウンドでは「小さい頃がなつかしい」とのフリからのネタを展開して、王者の称号を手にした。

 1本目のネタを終えた後、審査員からは絶賛の言葉が相次いだ。上沼恵美子が「うまいなー。本業を初めて見た。びっくりした」と語ると、オール巨人も「近代漫才というか、ツッコミの多さ、ボキャブラリー多さを粗品くんが完全にやっている。お客さんが、せいやがボケて、粗品がツッコむのを待っている」とコメント。『M-1』初審査の塙宣之が「よしもとの宝。漫才協会に入ってほしい」、立川志らくも「一番現代的でほどがいい漫才。会場もひっくり返ってウケていて、大衆は君たちを支持すると思います」と太鼓判。松本人志も「これはもしかしたら優勝する可能性はあるかも。(優勝)トロフィーのシルエットが、2人のまんまやもん」とうなった。

 圧倒的な強さを見せての優勝。2人にとって「夢」であり「青春」だった『M-1』で勝ち取ったチャンピオンの座。自信を持って臨んだ昨年、決勝進出を果たせなかったことがばねになった。「みんなから『結成5年でまだ若いのに、何でそんなに悔しがっているねん』と言われたのですが、優勝するくらいの気持ちでやっていたから(悔しかった)。そこから今年は、ピンのネタも入れたら毎月7本ずつ新ネタをおろしてきて、日本で誰よりも今年ネタ作ったなと具体的に数字で誇れる状態でした」(せいや)。「実は22歳の時に『やめようか』という話をしたことがありました。周りが大学4年生で社会人になっていく中、オレらは何をやってんねんってなった。なので、1年でも早く決勝に出たいと思っていたので、出ることができてよかったです」(粗品)。貪欲さで優勝をたぐり寄せた。

 『M-1』王者をきっかけに、一気にお笑い界のスターダムを駆け上がり“新時代”を作りたいと意気込んでいる。「お笑い界の高齢化が…と言われている中で、20代のコンビが優勝できて気持ちが良かったです。最年少がどうというよりは、みなさんに勝てたのがうれしい。新世代という形で取り扱ってほしいなと」(粗品)「26歳でチャンピオン、夢にも思ってなかった。若さを存分に出して、近年、ベテランの方が面白いと言われている中で、若い力も粗いけど面白いんやぞっていうことで、次の世代を作っていきたい」(せいや)。

 昨年放送されていた、若手芸人たちにスポットを当てたフジテレビ系バラエティー『新しい波24』に出演していた霜降り明星の2人。番組で共演していた、ゆりやんレトリィバァ(28)は、昨年新設された女芸人No.1を決める大会『女芸人No.1決定戦 THE W(ザ ダブリュー)』で初代王者に輝き、ハナコも『キングオブコント2018』で優勝。お笑い界の新しい波は確実に到来している。

■M-1グランプリ 優勝者一覧【参加組数】
2001年度 中川家【1603】
2002年度 ますだおかだ【1756】
2003年度 フットボールアワー【1906】
2004年度 アンタッチャブル【2617】
2005年度 ブラックマヨネーズ【3378】
2006年度 チュートリアル【3922】
2007年度 サンドウィッチマン【4239】
2008年度 NON STYLE【4489】
2009年度 パンクブーブー【4629】
2010年度 笑い飯【4835】
2015年度 トレンディエンジェル【3472】
2016年度 銀シャリ【3503】
2017年度 とろサーモン【4094】
2018年度 霜降り明星【4640】

関連写真

  • 『M-1グランプリ2018』を制した霜降り明星 (C)ORICON NewS inc.
  • 優勝トロフィーにキスした霜降り明星 (C)ORICON NewS inc.
  • 『M-1グランプリ2018』を制した霜降り明星 (C)2018 M-1GRANDPRIX(C)ABCテレビ/吉本興業
  • 『M-1グランプリ2018』を制した霜降り明星 (C)ORICON NewS inc.
  • 『M-1グランプリ2018』を制した霜降り明星 (C)2018 M-1GRANDPRIX(C)ABCテレビ/吉本興業
  • 『M-1グランプリ2018』の司会を務めた今田耕司 (C)ORICON NewS inc.
  • 『M-1グランプリ2018』を制した霜降り明星 (C)2018 M-1GRANDPRIX(C)ABCテレビ/吉本興業
  • 『M-1グランプリ2018』の司会を務めた上戸彩 (C)ORICON NewS inc.

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