フジテレビ「スーパーニュース」と連携します

2011年6月27日(月) 9:45:36

被災地と、それ以外の地の「温度感」がどんどん離れていっている。

被災地では「ここ3ヶ月、状況は好転していない」「まだまだ支援がいることが山ほどある」「仮設に移っても問題は山積だ」という感じだし、そのことは東京などにも(マスコミやネットを通じて)伝わっていると思っている。

でも、意外と伝わっていない。
たとえば東京では、もうひと山越えたと思っている人も多い。大きな温度差がある。

「まだまだ大変だとは思うけど、さすがにもうかなり復旧しているんじゃないの?」「物資はもう足りてるって聞くし、そろそろ仮設住宅に移っているって聞くし」「ボランティア需要も減ってきてるんじゃない?」みたいな感じ。悪気はないのだけど、少しずつ関心が薄れ、支援意識も低くなってきているのを感じる。

先週の日月と震災関係のセミナーで話したが、いまの被災地の状況を伝えると、司会者や聴衆も「えー、まだそんな状態ですかー!」と驚いていたくらいである。関心があるから集まった聴衆だ。それでもそういう感じ。他は推して知るべし。

実際のところ被災地はようやく「緊急救援フェーズ」は脱したと思うが、まだ「避難生活フェーズ」から仮設住宅での「生活再建フェーズ」に移って行っている最中で、まだまだこれから、という感じなのである。景色は3ヶ月前とほとんど変わらないし、ガレキ除去やその後の清掃、泥かき、そして家の中の整理など、やることは無限にあるのが現状だ。

その辺の温度差を少しでも埋めるために、「助けあいジャパン」では「現地からのレポート」というコーナーを置いている。

現地に住んでいる方、ボランティアで現地に長期で入っている方、ボラツア(ボランティアツアー)などで短期に現地に入った方などから、現地の生の様子をレポートしてもらっている(トップページ左上の「今日の助けあい」でもピックアップしている)。

ただし、まだまだレポーターの数が少ない。
できれば被災全市区町村にひとりずつレポーターが欲しいのだが、まだ、青森2人、岩手4人、宮城8人、福島3人、茨城1人しかいない(他にゲストレポーターやスタッフレポートもある)。

みなさん! ぜひ、レポートにご協力を!
どなたか現地からレポートを書いてくださる方、いらっしゃいませんか? もしくはどなたかご紹介いただけませんか? たまにでもいいです。短くてもいいです。少しでも温度差を埋めるべく、ぜひよろしくお願いします!(お申し込みはこちら。携帯からはこちら

で、ここでうれしいニュース。
この「現地からのレポート」とフジテレビ「スーパーニュース」が連携することになったのである。月〜金の17:54〜19:00でやっている安藤優子キャスターのニュースですね。

題して「被災地からのメッセージ」
常に現場にいるボランティアだからこそわかることを、ボランティア自身に報告してもらうコーナーだ。

第一回目は先週の水曜日だった(毎週水曜というわけではなく不定期)。
時間的に見逃した方も多いと思うが、今日まで放送動画が見られるので是非。仙台から「るーさーさん(野村陽子さん)」の報告である。→番組スタッフによる編集後記はこちら

これから定期的なコーナーになっていくので、またここやツイッターやフェイスブックなどで告知をしますね。
テレビと連携すると観る人が格段に増える。あなたのレポートがテレビで取り上げられると、その被災地への関心も増大し、支援が増えるきっかけにもなると思う。ぜひレポートをお願いします。(再度。お申し込みはこちら。携帯からはこちら

「助けあいジャパン」は、まだまだ支援の手が足りない被災地のために、「助けたい人の役に立つ情報」を提供するべく、地道に気長にがんばっていきます。今後とも応援よろしくお願いします。


告知ついでに個人的な告知。
今日の深夜1時から、インターFM(76.1MHz)「ほぼ週刊facebookナイト」で、ボクと須田和博くんの対談が流れます。須田くんがホストで、明日は大柴ひさみさん、明後日は斉藤徹くんがゲスト。そして木曜深夜は須田、大柴、斉藤、そしてボクの4人でのトークです。

深夜1時からの約30分。夜更かし族の方々、よろしく!

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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