「危機下の円買い」 日本勢資金、還流の思惑
円相場が1995年4月の最高値(1ドル=79円75銭)に迫っている。東日本大地震の被害が広がり、原子力発電所事故が日本経済に及ぼす悪影響への懸念も増している。本来なら円売りが進んでもおかしくない危機のなかでの円高。海外ヘッジファンドなどが「日本の投資家が海外の資産を国内に戻すはず」との思惑から投機的に円を買い進めている面が強い。政府・日銀は円売り介入に向けた「臨戦態勢」を整えそうだ。
16日のニ...
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