福島大野病院事件は風化したのか

ある意味怪情報ですが、あの事件で検察側証人を務められた教授が日産婦理事に当選確実の情勢になっているようです。日産婦理事の選出手順は、

    各ブロックが理事候補を選出 → 各都道府県の代議員が郵便にて信任投票
ちなみに郵便投票は3月8日だそうです。これは学会によって色合いは違うでしょうが、日産婦では年功序列に副って各ブロックの理事が定数通りに選出され、信任投票は実質的にお儀式になっていると推測されます。まかり間違って不信任になると、理事候補の再選出からやり直さないといけませんから、最初から不信任はありえない設定になっていると考えるのが妥当です。

学業的な年功については門外漢ですから知る由もありませんが、それでもその他の「功」については素直に疑問符が付けられます。日産婦の中でもさすがに問題視する声があがっているようですが、これまでの慣例の重さを打破するほどのものになっていないとの事です。実際に問題視して慣例を破ってでも不信任を出すべきだとして動いている理事もおられるようですが、反応は鈍いとの事です。

調べてみると日産婦代議員は370名となっています。単純計算で186名が信任すれば可決されます。逆もまた然りなんですが、逆を起こすのはかなり厳しい情勢になっているようです。

日産婦内部の問題ですし、検察側証人を務めた事と理事になるのは別問題の考え方も出来るのかもしれません。それでも割り切れないものがあります。この割り切れなさは、あの事件で熱くなった者の1人として「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」で筋違いの感情に陥っているだけの事なのか、やはり許すべからざる事なのか、かなり複雑な感じです。

どっちにしろ開業小児科医がこんなブログで書いたところでどうにかなるものではありませんが、福島大野病院事件も風化しつつある様に感じてしまうお話でした。