日電産社長、自家発電「増やしてまで日本に残らない」
日本電産の永守重信社長は22日、都内で開いた決算発表の説明会で、関西電力の管内で電力不足が深刻化していることへの対応について「電力が足りないからといって、自家発電を増やしてまで日本に残るつもりはない」と話した。
永守社長は6月21日の株主総会後の記者会見で、滋賀県にある研究開発拠点の実験設備の海外移転の可能性に言及していたが、その後、滋賀県から電力不足の影響が出ないようにすると連絡を受けたといい、現時点で「影響は出ていない」とした。
しかし「日本で生産や研究開発をしたいが、電力が足りなくなってできなくなれば、電力のある国に行く。事業を拡大するつもりなので、自家発を何台も導入してまで我慢してやるつもりはない」と強調。「当社は困難があれば解決しようとする。電力不足だから製品をつくれませんでしたと、株主や顧客に言い訳したくない」と説明した。