千葉県の東金商工会議所が募集していた東金地域のイメージキャラクターに、短髪で丸顔の「やっさくん」が決まった。同会議所青年部が創立50周年事業の一環として、公募した作品の中から選考された。可愛いイメージのゆるキャラが多い中で、口元を引き締めた硬派のイメージになっており、「一癖ある独特のキャラクターとして支持された」(同青年部)という。
「やっさくん」の作者は、東金市内の高校生の男子(17)。毎年夏に市中心街で開催される「やっさまつり」に参加する「都市伝説的な男の子」というイメージで描かれた。Tシャツやストラップにして販売するという。
イメージキャラクターは3月1日から5月15日まで募集し、市内外から256作品の応募があった。全作品を印刷したチラシを作るなどして、市民に気に入った作品に投票してもらい、上位15作品を最終選考会で審査した。
その結果、やっさくんが5票を得てトップとなった。他の4作品が各4票で、接戦を制してやっさくんが栄冠を手にした。
8月6日に予定されている市内の観光名所の八鶴湖でのボートレースや宝探しのイベントに、イメージキャラクターとしてデビューする。ただ一部の市民からは、独特の容姿に「東金の代表としてふさわしいのか」という否定的な声も寄せられている。三宅英雄・東金商工会議所会頭は「私も見た瞬間、すごいのを選んだと思ったが、目立つ姿だから、かえっていいのでは」と話している。(高木和男)