[愛と死と] Georges Bataille Le Bleu du Ciel, 空の青み (河出文庫) 作者: ジョルジュ・バタイユ,伊東守男出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2004/07/02メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 24回この商品を含むブログ (21件) を見る 暑かった。額の汗を拭った。すがりつける神を持った人々が羨ましかった。彼らにひきかえ私ときたら・・・・・・もう間もなく「目はただ泣くため」ということになるのだ。 バタイユの作品は、空のイメージに通じている。「目玉の話/マダム・エドワルダ」でも触れたけれど、あらためてそう思う。 自堕落な生活を送る男の恋物語である。彼は「不吉の鳥」と呼ぶ複数の女性たちと関係を持ちながら、その実、一人の女性を崇拝に近い心で愛している。だけど彼女は彼を捨てる。男はますます自分を堕落に追いつめていく。・・・ 不思議な本だ。けっ