オーストラリアでコアラが繁殖しすぎたとして、約７００頭が殺処分されていたことが分かった。

　地元メディアによると、殺処分されたのはオーストラリア南東部ビクトリア州に生息する野生のコアラ６８６頭で、２０１３年から去年にかけて州政府が秘密裏に行ったという。

　今回の報道にビクトリア州当局は、「この地域にコアラが繁殖しすぎ、その多くが病気や飢えに苦しんでいたため安楽死させた」と説明している。

　現在この地域には約８０００頭のコアラが過密状態で生息しており、エサとなるユーカリの木も不足しているという。当局は、今後も殺処分する方針に変更はないと話している。