【 2010年6月26日号 】
iPhoneサイズの薄型Bluetoothキーボード発売、
不具合多発で「わかる人限定」に
※(6/24更新)販売条件が「わかる人向け」に変更
 iPhone 3GS/3Gとほぼ同じサイズの薄型Bluetoothミニキーボード「Mini Bluetooth Keyboard」が発売された。発売されたのは、ブラックモデルとシルバーモデルの2種類で、実売価格は各5,460円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 ただし、発売直後に不具合が多数見つかり、特に不具合が多いブラックモデルは発売中止、まだ不具合が少ないシルバーモデルは「ネタ」と理解してくれる人限定で販売中、という状況になっている(詳細は以下参照)。

●iPhone 3GSサイズのBluetoothキーボード

 Bluetooth接続のコンパクトなキーボードはこれまでに数多く登場しているが、今回の製品はiPhone 3GS/3GやiPod touchと大きさや厚さがほぼ同じというのが特徴。四隅が丸みを帯びた外観もiPhoneなどを彷彿させるもので、デザイン面でも両者の相性は良さそうだ。

 ちなみに、iPhone 3GS/3G/iPod touchでは、22日(火)に公開された最新OS「iOS 4」から、Bluetoothキーボードの接続もサポートしており(ただし、対応しているのはiPhone 4、iPhone 3GS、第3世代iPod touchのみ)、今回のモデルについても編集部で動作を確認している。

 両モデルとも英語キーで、キー数は49。ブラックモデルとシルバーモデルでは、本体カラーのほかキーの素材などが異なり、ブラックでは柔らかめのシリコン素材が、シルバーでは硬質のプラスチック素材が用いられている。また、CtrlキーやDelキーなど、キー配列の一部も両者で若干異なっている。

 代理店による主なスペックは、本体サイズ(約)が115×60×9mm、重量約45g、最大連続使用可能時間が約50時間、電源がリチウムイオン電池(内蔵)。充電は付属のUSBケーブル経由で行なう。付属品はUSBケーブル、ソフトウェアCD、英語マニュアル。


●不具合多発で「ネタ」専用販売に (24日追加分)

 こうした状況から「iPhone向け」として非常に注目を集めることになったこの製品だが、実際の製品をチェックすると「刻印どおりのキーが入力できない製品が多い」(販売しているパソコンハウス東映)という状況。

 シルバーモデルに関しては、「全数チェックした結果、ローマ字入力は問題ない個体を確認できた」(ショップ)ため、状況説明をした上で「ネタのわかる方にはオススメ」(同)として販売を継続しているが、ブラックモデルは不具合品の多さで販売停止中。今後の入荷予定も特に予告されていない。

 不具合の多さは残念だが、コンセプトとしては非常に注目できるこの製品。iPhoneと組み合わせての使いこなしなど、なかなか夢が広がる製品といえそうだ。

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http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20100622_375991.html

Mini Bluetooth Keyboard

[撮影協力:パソコンハウス東映]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。