ネットアップは2011年5月17日、同社製ストレージのデータを遠隔地にパックアップする機能「SnapMirror」の無償ライセンスの提供を開始した。東日本大震災の影響で電力供給の不足が予想されていることを受け、日本法人独自の取り組みとして打ち出した。インストール時から90日間の期間限定でSnapMirrorを無償利用できる。

 SnapMirrorを使うと、IPネットワークを経由して遠隔地にあるストレージへのデータのバックアップが可能。データを圧縮して通信するため、帯域使用率を最大70%削減できる。ネットワークへの負荷が小さく、ネットワークの増強やシステムの中断の必要がない。

 バックアップ先のストレージは、ネットアップ製品か、SnapMirrorに対応したクラウドストレージサービスに限られる。国内のクラウドストレージ事業者では伊藤忠テクノソリューションズ、インターネットイニシアティブ、ビック東海、日本ユニシスの4社が、今回の無償ライセンスを利用したバックアップに対応する準備が済んでいる。