[ウェブサービスレビュー]特定ブラウザでの表示をオンラインでエミュレートできる「browserling」

Browserling Inc.
内容:「browserling」は、特定のウェブページが指定したブラウザおよびバージョンでどのように表示されるかをエミュレートできるサービスだ。実際のブラウザ環境を用意することなく、各ブラウザおよびバージョンごとの表示をチェックすることができる。
  • 「browserling」トップページ。URLを入力するフォームと、ブラウザおよびバージョンを選択するメニューで成り立っている。表示は英語だが問題なく使えるだろう

 「browserling」は、特定のウェブページが指定したブラウザおよびバージョンでどのように表示されるかをエミュレートできるサービスだ。実際のブラウザ環境を用意することなく、各ブラウザおよびバージョンごとの表示をチェックすることができる。特別なプログラムをインストールする必要もない。

 使い方は簡単で、ウェブページのURLをトップページのフォームに入力し、ブラウザおよびバージョンを選んで「run」を押すだけ。十数秒程度待つとウィンドウ内に指定条件で表示したウェブページが表示される。リンクは有効になっていないのでウェブページごとにチェックする必要があるのと、また同時に複数のブラウザおよびバージョンをチェックすることはできないが、競合サービスに比べて高速なので、使い勝手は悪くない。

  • まずはURLを入力する

  • 続いてブラウザおよびバージョンを指定する。いちどに指定できる組み合わせは1つまでとなっている。指定が終わったら下段の「run」を押して実行する

  • 処理を待っているところ。多くは十数秒程度で済むが、混んでいる場合などは時間がかかることもある。気長に待とう

 サポートするブラウザはInternet Explorer(IE)、Chrome、Firefox、Safari、Operaとメジャーどころのみで、国産ブラウザやSeaMonkeyなど少数派のブラウザはサポートしていないが、ChromeであればCanary Build、FirefoxであればNightly Buildなどの開発版もサポートしているので、実用性は高い。ただしニーズが多いと思われるIEの6/7/8については有料プランを契約する必要がある。

  • 結果が表示された。日本語についても問題なく表示されるが、試した限りでは長いページの下部が表示できないケースも見られた。なお無料版では1セッションあたり5分という制限がある

  • ブラウザの表示サイズを切り替えることができる

  • 表示後にブラウザの種類およびバージョンを切り替えることができる。なおIEの6/7/8についてのみ無料版では対応せず、有料プランを契約する必要がある

  • これはキュー待ちの時に表示される画像。サイト本体も含めてデザインは独特で、好き嫌いは分かれるかもしれない

 海外のサービスでインターフェースは英語だが、日本語ページの表示もサポートしているほか、画面上でブラウザサイズを指定して切り替えが行えたり、いったんウェブページを表示した状態で別のブラウザおよびバージョンへの切り替えがワンクリックでできるなど、なかなかの高機能だ。なにより、競合サービスの多くが有料か、もしくは機能制限が厳しい中、前述のIEについて制限があるとはいえ手軽に使えるのは魅力だ。個人ユースはもちろん、法人ユースでもカジュアルなチェックには十分耐えうるサービスといえるだろう。

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