未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

人生100年時代の働き方についてエフスタ!!TOKYOというところでお話をした #efsta56

福島という地元で働くか、東京で働くか、ざっくり言ってそんなようなお題の元、議論するというのが今回の趣旨と理解した。そこになぜか呼ばれてお話をすることになった。

それはともかく、自分は東京出身なので、地元で働くというのは東京で働くことになる。地元ではない場所という意味でいうと、30代の頃シリコンバレーに行って働いていたので、その時の経験をもとに地元とどこかという軸でお話をすることにした。

エフスタというのは福島の地域ITコミュニティだ。

福島のITコミュニティ「エフスタ!!」は ITっておもしれえんだよ!と感じてもらい、ITで地方を面白くするミッションを目的とする市民活動(コミュニティ)です。
みんなで地方からITの未来を変えていきましょう!
HP http://efsta.com
Facebookにて情報発信中! https://www.facebook.com/efsta.it
エフスタ!!TOKYO 「Youは何しに東京へ?」 - connpass

その前振りとしてLIFE SHIFT(ライフ・シフト)をネタに人生100年時代の働き方についてあれやこれや考えることにした。

タイトルを「人生100年時代のエンジニアの生き方」という実に主語がでかいものにしたのだが、結局のところ、自分の生きてきたことをちまちまと話すということになる。

郡山からエフスタのスタッフの大久保さんが引率して専門学校の学生さんを十人以上連れてきていたので、彼らをターゲットにしてお話をした。

1997年〜98年頃に生まれた彼らはどんな人生を送るのだろうか?それを想像してみた。彼らの半分程度は100歳以上生きると言われている。ということは、20世紀に生まれて21世紀に生きて、22世紀に死ぬ。つまり人類において未踏の3世紀にわたって生きる初めての世代になるのだ。今まで歴史上、そのような世代はいないわけだから、先例もないし、有効なロールモデルもない。

自分の頭で考えるしかない。

ITの歴史を俯瞰してみるとせいぜい産業として数十年である。その数十年の中でも何度かパラダイムシフトが起こった。ハードウェアの世代で言えば、メインフレームからミニコンピュータワークステーション、PC、さらにはインターネットにスマホ。ソフトウェア開発のパラダイムで言えば、ウォーターフォールからXPなどなど。

パラダイムが変遷していくたびに主要なプレイヤーが変わっていった。IBMに始まり、DECやSun、MSやIntel、そしてApple/Google/Facebook/Amazonなどなど。

そのような文脈でエンジニアとして生き残っていくには変化に適応するしかなくて、その変化に適応するには、学び方を学んでいくというのが重要になる。

生き残るための武器として見えない資産を貯めていく。ライフシフトで書かれていることだ。

若い人がいっぱいいたので、「理科系の作文技術 (中公新書 (624))」をお勧めした。本を読むこと文章を書くこと。いわゆる国語力が非常に重要になる。大人があまりその重要性を説かないのでおせっかいながら若い人に伝えておいた。さらにいうだけではなかなか実行しないと思ったので、質疑応答の時、質問してくれた若者に前日本屋で購入した「理科系の作文技術」をプレゼントして、強制的に読んでもらうことにした。(暑苦しくおせっかいをする)

講演で使ったスライドも添付するので参考にしてほしい。

おまけ。前回のエフスタ2014

実は、3年前エフスタ2014にも呼ばれて、そこでお話をした。
エフスタ!!TOKYO Lifehack - Tips for Life! (#efsta29) に行って来た。 - 未来のいつか/hyoshiokの日記

その時は、ライフネット生命創業者の出口治明さんの講演、その後に出口さん、元Googleの及川さん、私で鼎談をした。

私は、出口さんのファンなので、出口さんの著書を事前に読んでエフスタでの講演を楽しみに参加したのを覚えている。

今回の講演にあたって、前回の自分の日記を読み返して驚いた。出口さんが幾つかお勧めの本を紹介している。その時は感激して、元気に読む、読んでみますとか調子のいいことを言って日記にも書いていたのだが、読んだ記憶がない。いい加減なものである。

やばい。

ということで、急遽、会社の隣の蔦屋家電で「社会心理学講義:〈閉ざされた社会〉と〈開かれた社会〉 (筑摩選書)」をゲットして読んだ。エフスタのイベント日までに読了できればよかったのだが、半分くらいしか読めなかった。(意外と二子玉川蔦屋家電の本の品揃えがいい。特に人文系がいい)

読後の感想は、別途濫読日記風に記す。

3年前の自分よ、もう少しちゃんと本を読めー(とほほ)