2011年初、センセーショナルにお披露目された「Android 3.0 Honeycomb」。先日開発者向けにSDKが公開され、その詳細が明るみになってまいりました。Android 3.0 では何が変わったのか、スクリーンショットと一緒におさらいしていきましょう。
とりあえずサラっとこの記事を見ておけば、Android 3,0の現段階でわかるポイントがわかり、そして欲しくなっているはず。Android 3.0は、今まで不評だった箇所も大きく改善されたようで、一言で言うと、素晴らしいです!
タブレットの新UI
まずAndroid 3.0で大きく変わった点は、UIが刷新されたことでしょう。
タブレット端末用に設計されているためか、ホームスクリーンのデザインは、アイコンとウィジェットの間隔に余裕をもたせています。
iPhoneを大きくして、4つずつアイコンが並ぶiPadと比較すると若干殺風景に見えるかもしれません。
しかし上のスクリーンショット画像を見る限り、おそらくアイコンはAndroid携帯のように、ホームスクリーンにアイコンを追加して並べることができるようです。
ノティフィケーション(通知)バーノティフィケーション(通知)などが表示されるステータスバーが、スクリーン下部に移動し、新たにAndroid 携帯のようなソフトウェアボタンが追加されています。
左から右に「戻る」「ホーム」「最近使ったアプリ」の、3つのボタンが並びます。
最近使ったアプリボタンで、マルチタスク状態でのアプリ切り替えができるようになりました。
ホームスクリーンホームスクリーン自体、機能面ではこれまでのAndroidとさほど変化はないようです。
カスタマイズ画面では、5画面分のホームスクリーンに、アプリやウィジェットのショートカットを、スワイプして自由に追加することができます。
スクロールのアニメーションが3Dのように動作するのですが、これが中々秀逸でした。
アクションバーおそらく新しいUIで一番歓迎すべき変更点は、Googleが「アクションバー」と呼ぶ機能でしょう。
それぞれのアプリにおいて画面上部にあるバーに、コンテクストに沿ってオプションやナビゲーションやボタンが表示されます。つまり、例えばEメールのアプリでは、「新しいメッセージ」のボタンと「メッセージの更新」が画面上部のアクションバーに表示されます。
そしてメッセージの選択時には、アクションバーに「フォルダに移動」ボタン、「既読にする」ボタン、「スターをつける」ボタン、「削除する」ボタンが表示されます。
このようなボタンはAndroid 2.0にはなく、これまでは、常にメニューボタンから操作したい機能のボタンを探し出す必要がありました。
しかし3.0からは、使いたい機能のボタンは画面上部に表示されるようになります。
この変更は、これまで不評だったアンドロイドの使い勝手の悪さを、3.0で改善したと言えるでしょう。
キーボード、コピー&ペースト
ソフトウェアキーボードも改善されています。キーボードサイズが大きくなり、キーのデザインも変更され、よりタイプしやすくなりました。
これまで以上に、デスクトップPCのようなフルキーボードインターフェースになっています。
決して使いやすくなかったAndroidのコピー&ペースト機能でしたが、Android 3.0で改良され、かなり速くなりました。
テキストを長押しで選択、、矢印カーソルの範囲指定とその後の動作の選択が簡単にできるようになりました。
テキストを選択している間、アクションバーには、「全選択」「カット」「コピー」「シェア」ボタンが表示されるようになり、とても使いやすくなりました。
重要アプリのタブレット最適化SDKにはGmailやGoogle TalkといったGoogleのアプリはありませんでしたが、ブラウザやカメラ、連絡先やEメールといった重要なアプリは、タブレット利用のシーンに合わせてかなり進化していした。
ブラウザは「タブ」になり(素晴らしい!)、さらにChromeに保存しているブックマークがシンクされます(これも素晴らしい!)。インコグニートモードと言う、いわゆる「プライベートモード」が追加され、さらにデバイスにGoogleのアカウントを設定しておけば、自動的にGoogleにサインインされます。
もう、これは素晴らしいとしか言いようがありません。
他のアプリについては、ブラウザアプリほど革新的ではありませんが、それぞれ改善されています。
カメラアプリは上の画像のように、かなりクールなデザインのインターフェースになりました。
さらに連絡先とEメールのアプリは基本的に2ペイン表示になり、使いやすくなっています。
これらのAndroid 3.0のSDKと、スクリーンショットは、 Android Developers siteからダウンロードできます。
iPadユーザーとして満足していて、今までAndroid タブレットには一切興味がありませんでしたが、これを見て考えがかわりました。
Androidの不評だった面もかなり改善されたようですし、とにかくAndroid 3.0対応端末の発売が待ち遠しい...!
これは買いだと思いますよ。
そして、この3.0バージョンのAndroid スマートフォンの登場も期待したいですね。
Android 3.0 Platform Highlights [Android Developers]
Whitson Gordon(原文/mayumine)