ジュピターテレコム(J:COM)の代表取締役社長の森修一氏は2012年7月24日、「2012年12月期 第2四半期決算説明会」で、次世代STBの開発状況や提供開始時期について報告した。

 J:COMは来春に次世代STBの提供を開始する。J:COMはこれまで、日本ケーブルラボによる次世代STBの標準技術仕様化に全面的に協力してきた。現在は、標準化に賛同したベンダーのSTB開発を積極的にサポートしており、パイオニアやHumaxなどを例示した。

 説明終了後の質疑応答で森氏は、KDDIが開発した次世代STB「Smart TV Box」についてコメントした。「技術的および営業施策的見地から採用できるかどうか、慎重に検討を進めている」としたうえで、「現時点で何かを決定したということはない」と述べた。

 「KDDIの次世代STB向けサービスは、インターネットへの加入がマストで、そうでないとテレビサービスを利用できないと聞いている。テレビサービスをインターネットとセットでないと売れないということになるのは困る」と説明した。

 森氏はJ:COMとKDDIのSTB開発に対する考え方の違いについて、「我々はRF中心にテレビとインターネットの融合を考えている。KDDIはIP中心でこれにテレビをプラスするというコンセプト」とした。「RF技術をフル活用して、テレビサービスの価値向上や使いやすいユーザビリティーを提供していく」という。

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