写真1●Android 3.0搭載の「Sony Tablet」。右が「S1」、左が「S2」
写真1●Android 3.0搭載の「Sony Tablet」。右が「S1」、左が「S2」
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写真2●ソニー 業務執行役員SVP兼コンスーマープロダクツ&サービスグループの鈴木国正デピュティプレジデント(左)と米グーグルのアンディ・ルービン モバイル担当上級副社長(右)
写真2●ソニー 業務執行役員SVP兼コンスーマープロダクツ&サービスグループの鈴木国正デピュティプレジデント(左)と米グーグルのアンディ・ルービン モバイル担当上級副社長(右)
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写真3●S1が採用した「偏重心」デザイン
写真3●S1が採用した「偏重心」デザイン
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写真4●S2では、2画面を操作系と表示系に分けて利用可能
写真4●S2では、2画面を操作系と表示系に分けて利用可能
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 ソニーは2011年4月26日、Android 3.0搭載のタブレット端末「Sony Tablet」を発表した。9.4型の大型ディスプレイを搭載した「S1」と、5.5型のディスプレイを2画面搭載し携帯性に優れた「S2」の2機種を用意(写真1)。2011年秋以降、全世界で順次発売する。両機種ともCPUにはデュアルコアの米NVIDIA Tegra 2を採用。その他の詳細なスペックや価格は現時点では未定という。

 発表会に登壇した同社の業務執行役員SVP兼コンスーマープロダクツ&サービスグループの鈴木国正デピュティプレジデント(写真2)は、Sony Tabletならではの特徴・独自技術として「最適化されたハードウエアデザイン&ソフトウエア」「サクサクテクノロジー」「ネットワーク エンタテインメント」「様々な機器の連携」の4点を挙げた。

 「最適化されたハードウエアデザイン&ソフトウエア」としては、S1が採用した奥に向かうほど本体の厚さが太くなる「偏重心」デザインがある(写真3)。これによって手にしたときのホールド感が増すという。S2では二画面を利用し、下の画面にリモコンを表示し、上の画面に映像を映すような特徴的な機能を実現している(写真4)。

 「サクサクテクノロジー」とは、ブラウザの高速起動や無線通信などを経由してブラウジングする際に体感速度を向上する技術という。詳細な仕組みについては明らかにしなかった。またメニューや画面スクロールについても「独自技術を使って指に吸い付くような滑らかなタッチ操作を実現」(鈴木デピュティプレジデント)しているという。実際に端末には触れることができなかったが、一般的なAndroid 3.0(Honeycomb)の画面とは異なり、かなりカスタマイズが施されている様子がうかがえた。

 「ネットワーク エンタテインメント」としては、同社のコンテンツ配信プラットフォーム「Qriocity」やソニー・コンピュータエンタテインメントが提供するAndroid端末向けのゲーム配信サービス「PlayStation Suite」に対応する点を挙げた。

 「様々な機器との連携」としては、本体に内蔵する赤外線機能を用いて、家電機器をコントロールしたり、DLNAを用いて本体のコンテンツをテレビで表示するといった機能がある。「多様な機器を持っているソニーならではの特徴になる」と鈴木デピュティプレジデントは強調する。

発表会場には米グーグルのアンディ・ルービン氏も登場

 都内で開催した発表会場には、Androidの生みの親である米グーグルのアンディ・ルービン モバイル担当上級副社長も現れ、Android端末としての注目度の高さを示した。

 ルービン上級副社長によると、父親は外国企業が米国で製品を販売する際に手助けするビジネスをしており、ソニーが最大の顧客だったという。家の中にはプロトタイプのウォークマンやCDプレーヤーが溢れており、そんな環境にあったために自身もガジェット熱にかかってしまったというエピソードを紹介。「親子2世代に渡ってソニーとパートナーシップを組むことになった」(ルービン上級副社長)と語り、会場を沸かせた。

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■変更履歴
タイトルで「Andorid 3.0」としていましたが、正しくは「Android 3.0」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2011/04/27 11:50]