「10万人の宮崎勤」はあったのか?(dragoner) - Y!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/dragoner/20170929-00075748/
はてブもたくさんついている。
内容についても、ネットに流れている噂話の真偽を検証した、大変興味深いものになっている‥‥が、内容についてはとりあえず略。
もうひとつの驚きは、最後のお断りの一文だった。
【この記事は、Yahoo!ニュース個人の企画支援記事です。オーサーが発案した企画について、編集部が一定の基準に基づく審査の上、取材費などを負担しているものです。この活動は個人の発信者をサポート・応援する目的で行っています】
YAHOO!が著名ブロガーからの企画提案を受け、取材費を独自に出して、記事を書かせること。その枠組みの成果。
たしか何年ほど前だろうか、YAHOOニュースに関して関係者のインタビューがあり、「今後YAHOOニュースは独自記事を作っていく、それを増やしていく」と宣言していたと記憶している。
(たぶんこの記事も、多数のブクマがついていたので、探せばあると思う)
なるほど、文章や知識に関して信頼感があるブロガーが(いや、書籍やメディアで活躍しているプロのジャーナリストでもいいのだが)、特に「個人ニュース」ですでに実績ある人が「・・・・・・・・・というテーマで書きたいが、取材の交通費や資料調査代が必要。何とかなりませんか?」とYAHOO(に限らない。そういうところがほかにもあればいいね、ニコニコとかでも)に企画提案し、それに対してYAHOOが費用を出す。
これは新しい、ジャーナリズムのひとつの芽だ。いやもう何年も前から活発にあったのかもしれないけど、これだけ記事が評判となり、私が読んだことで改めてこういう枠組みを知った次第。
たとえば自分がこういうので企画提案するとしたら…と夢想するのも、実際にやるのとはまた別に面白い。
テレビ局からの回答、協力が「ない」こと。
心残りなのは、テレビ局の協力が得られず、検証がどうしても弱くならざるを得なかったことです。紙媒体と比べて過去のテレビ番組の検証は容易ではなく、当時を知ることのできる過去の貴重な報道映像については、放送ライブラリーを活用することなどで、後年の検証可能性を確保して頂けることを望みたいです。
これについては思うことあり、後日かきたい。
しかし!この枠組みを活用すると、書き手の著作権が無くなる?(追記あり、発表元の制限があるとのこと)
ここまでの話なら、実にめでたしめでたし、すっごーい!!の話で終わるのだが…
dragoner氏が後日談やバックステージについて何か書いてないかな、とTwitterを見てみた。
かつて、コミケ参加者を「10万人の宮崎勤」と伝えたテレビがあったとする噂について、疑われた東海林のり子氏、コミケ準備会共同代表等を取材し、検証しました → 「10万人の宮崎勤」はあったのか?(dragoner) - Y!ニュース https://t.co/kKnA3cGcQg
— dragoner@土曜東ム01b (@dragoner_JP) 2017年9月29日
この
https://twitter.com/dragoner_JP/status/913680366367645696
を起点にしたツリーを見てみると、
ここからみな、多くのリプライを寄せているのだが…
今回の検証記事ですが、字数制限の都合上、大幅に書きたいことをカットしています。ネット上で指摘されていた埼玉新聞の記述などについても証言を得ているのですが、それらは泣く泣くカットしています。どうにかして残したいんですけどね https://t.co/kKnA3cGcQg
— dragoner@土曜東ム01b (@dragoner_JP) 2017年9月29日
別途ブログとかにあげりゃいいに。
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2017年9月29日
今回のは私に著作権が無いので、ここは交渉して何かで残せるように方向を探りたいと思います。
— dragoner@土曜東ム01b (@dragoner_JP) 2017年9月29日
※ここに追加情報あり
えっhttps://t.co/oRBrDMtowM
— gryphon(まとめ用RT多) (@gryphonjapan) 2017年9月29日
「今回のは私に著作権が無い」
今回のは私に著作権が無い
今回のは私に著作権が無い
今回のは私に著作権が無い
今回のは私に著作権が無い………
いや、
費用を出したところが、何かしらの権利を持つのは当然だろうし、仮に著者が今回の取材コストを個人負担し、自分が100%この記事の著作権がある状態であっても、それは最初にYAHOOが負担した取材費以上にマネタイズするのは困難であろうことは予想が容易につく。
ただ、
・YAHOOニュースの記事様式として字数制限が定められる
・著者がその字数に合わせて取材した内容を取捨選択して記事にする
・それによって、まず取材記事が完成する
・ほかの取材事実はたくさんあり、いつかこれも記録にしたい、公開したいなと思っても
・著作権を他者が持っていることが関係して、簡単にはいかない
‥‥‥ということがあり得ること、ここを知って「ふむう」と考える次第であった。
重要追記、「著作権はあるが、ヤフーから出してくれという縛りがある」のみとのこと
この記事のコメント欄で補足情報いただいた。これに合わせてタイトルも変更します
dragoner 2017/09/30 22:27
すみません。著作権はあるそうです。ただ、記事はヤフーで出してね、という話でした。
gryphon 2017/10/01 00:26
なるほど、追加しておきます。ちなみに、これだけ評判になったのなら、ヒット映画やアニメが「未公開映像を追加したディレクターズカット」でもうひと稼ぎ(笑)できるように、あの記事に資料や表現を追加した「増補版記事」を出します、でもヤフー含め全くWINWINで受け入れられるのでは、と思っています
【記録する者たち】
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