ドイツ偏重の弊害(青木さんとのやり取り)

私が日本の音楽業界に対する最大の疑問は全くクラシックファンが増えないこと。ずっと音楽人口の2%足らず。ツイッターやってる人はクラシックファンも多そうですが、音楽は好きだけどクラシックはごめんという人がとても多いのです。私が沢山つきあったレコード業界のひともそうです。これは日本の音楽教育に問題があると思う訳です。怖そうな上から目線の3大Bなんて敬遠する方が当然。
「音楽革命論」で書いたドイツ音楽偏重教育の弊害を読んだ多くの人から、なぜ自分がクラシックを聞かないのか始めて分かったという反応が沢山来ました。そして、これからクラシックも気楽に聞けそうだといううれしい反応。
だから教育で教わったベト神話は本当かどうかということをもう一度考え直した方がいいと思う訳です。青木さんだってクラシックファンが増えた方がいいはずでしょう。私は音楽教育でクラシックを嫌いになった人の気持ちが凄くわかるんです。
そういう人達の為に「音楽革命論」を書き、ドイツ偏重の裏で埋もれた名曲を発掘する為に「クラシック埋蔵金」を書き、作曲家の偶像崇拝に反対して「贋作・盗作音楽夜話」を書きました。医学でさえ方向転換したドイツ偏重を改めないと日本のクラシックファンは増えない。