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クラウド「神話」の真実を明かす!「HP TECHNOLOGY @WORK 東京 2012」レポート

IT担当者が抱く、よくある思いこみは全て「神話」に過ぎない?それを明かすべく2月10日に開催されたイベントの模様をレポートする。

今回レポートするイベント、「HP TECHNOLOGY@WORK 東京 2012」は、ビジネスに役立つ最新技術の紹介を目的とするHPの総合テクノロジーイベントだ。テーマは「クラウド時代を勝ち抜くテクノロジー・イノベーション」。各種講演と、高性能なインテル® Xeon® プロセッサーを搭載した「HP CloudSystem Matrix」などの展示を中心とした熱気あふれるイベント。すでに普及期に入ったと言われるクラウド・コンピューティング(以下、クラウド)だが、そこには様々な固定観念や古い情報による思い込みが、こちらで紹介した「神話」のように横たわっているのも事実だ。そこで本レポートでは、ビジネスの最前線を取材し続けているフリーアナウンサーの高柳メイ氏がこの神話の解明に挑戦。「クラウド神話の真実」をお伝えする。

髙柳 メイ
時事通信社ロサンゼルス支局記者、ブルームバーグ、テレビ宮崎アナウンサーなどを経てフリー。政治経済や海外取材に強く、現在の主な出演メディアは日本テレビ、TBS、FM横浜、ビジネスブレークスルーなど。

データ爆発時代の始まり--固定観念を打破するために

 基調講演では最初に、「クラウド時代に向けたHPのテクノロジー戦略とConverged Infrastructureが果たす役割」と題し、日本ヒューレット・パッカード株式会社 執行役員 エンタープライズサーバー・ストレージ・ネットワーク事業統括である杉原博茂氏が登壇。コミュニケーションのリアルタイム化と、都市設計へのICTの利用促進が加速し、その結果として膨大なコンピューティングリソースへの要求と、節電、省スペース、そして安定した運用などの要件が並行して発生している世界的な潮流について説明した。

 杉原氏は、こうした時代においては、企業はいつでも瞬時に変化に対応できる組織であることを目指す必要があると提言。このような課題認識に基づいたHPの企業向け事業の戦略として「Instant-ON Enterprise」を紹介し、さらにそれを実現するICTインフラとして、瞬時に、かつ容易に時々刻々と変わるコンピューティングリソース要求を満たすインフラ「Converged Infrastructure」の実現に注力する事業姿勢を語った。

 「Converged Infrastructure」が目指すものは、そのままクラウドに求められる要件でもある。すなわち、クラウドもまた、企業の”瞬時の変化“への対応を促進するテクノロジーのひとつであるということだ。

爆発する中国のネット人口に対応--バイドゥのインフラに見るHPの採用例


百度中国公司 駐日主席代表
バイドゥ株式会社 副社長
陳 海騰(ちん かいとう)氏

 データの急増が顕著な地域と言えば、中国だ。続いて中国の検索エンジンサービス最大手のバイドゥ(百度)の日本代表である陳海騰(ちん かいとう)氏が「中国のIT市場の展望~バイドゥの戦略~」と題して講演した。中国のインターネット利用人口は5億人を突破している。その巨大市場で、いかに検索エンジンのシェア80%以上を達成したのか。その経緯を始め、陳氏は中国のビジネスエリートや富裕層の現状、インターネットがマーケティングツールとして最適である理由、中国市場で成功するためのポイントなど、中国でのビジネス展開についてのヒントを多岐にわたって解説した。

 さらに陳氏は、バイドゥが事業の根幹となるインフラにおいて採用しているのが、インテル® Xeon® プロセッサーを搭載のHP ProLiantサーバーやネットワーク機器といった製品群だと明かす。中国語圏の膨大なネット人口が発する検索リクエストに答えるには、インフラに対し確実なミッションクリティカル性はもちろん、セキュリティ、コストなどの要件を確実に維持することが求められる。ここにおいて陳氏は、「HPの高い技術力が基盤となって、バイドゥのインターネットサービスは運営されています」と評価した。

 バイドゥは日本国内においても、検索サービスや、クラウドサービスとして提供する「BaiduIME日本語入力システム」などを展開しているが、このように大規模なインターネットサービス事業を安定継続するためには、強固なインフラは不可欠ということだ。その内情が語られた意味は大きい。

次世代の社会インフラを支えるICT技術--トヨタ

 都市設計へのICTの利用促進が加速している世界的な潮流について、実例も紹介された。トヨタ自動車のIT・ITS企画部長 森敬一氏は、「ICTがつなぐクルマと人、コミュニティ」と題し、豊田市で始まったスマートコミュニティの実証実験の紹介をベースに講演した。

 豊田市が開始した実証実験は、生活者の日常生活の行動導線に沿った「生活圏全体」という大きな枠組みで、社会全体としてのエネルギー利用の最適化を目ざすものだ。トヨタはその中で、より安全で環境に優しい自動車の姿や社会との連携を模索する。講演で語られたのは、こうした次世代の社会基盤を構築する上で、情報基盤が高度に連携し、情報分析能力を備えることが不可欠ということだ。

髙柳レポート「基調講演を聞いて」

紹介した基調講演には、インターネットサービス事業を成功に導く要素、企業がクラウド化を進める上で共通のポイントがたくさん含まれていますね。

例えば、神話1「パブリッククラウドの採用はITサービスを調達する中で最も安価な方法である」に対しては、インフラのコストや信頼性をどのように考えるかが基点ということですね。

そして
神話2「クラウドにはセキュリティに関する懸念がある」
神話3「現状、ミッションクリティカルなアプリケーションはクラウド化できない」
については、先入観に過ぎないことがバイドゥの事例からも読み取れます。

さらに
神話4「クラウドへ到達する道は、仮想化を少しずつ前進させることである」
神話5「クラウド・コンピューティングへの道は、1つしかない」
については、続けてお伝えする展示ブースに、その答えがありました!

基調講演後は展示ブースを回り、ここでも「クラウド神話」の真相について探った。

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