サーチナ総合研究所(上海サーチナ)のアンケートで、2010年のノーベル化学賞を根岸英一氏、鈴木章氏の2邦人が獲得したように、アジアの国では日本にノーベル賞受賞者が集中していることについて、「侵略で得た財産を科学技術や経済発展に投資」と考える中国人が多いことが分かった。

 「日本人のノーベル賞受賞者がアジア諸国の中で突出して多い理由は?」との質問に対して、最も多いのは「過去の侵略で得た財産を、科学技術や経済発展に投資したから」の17.86%との回答だ(8日午前10時現在)。2番目は「日本は米国の従順な弟分なので優遇されているから」の17.09%。

 中国では、「ノーベル賞には西側諸国の価値観にもとづく」との見方が根強い。「日本は米国の弟分だから」説は、この見方を反映したもので「中国大陸に受賞者がいないことは、“差別”されているから」との考えにも結びついている。

 日本人受賞者が多いことを率直に評価する、「日本人は優秀で勤勉だから」との見方を示した人は13.01%、「日本では学術・文化育成の体制が整備されているから」は15.53%と、やや少なかった。

 「単なる偶然」は12.04%、「日本人は自分の業績を世界に向けて宣伝することが上手だから」は9.90%だった。(編集担当:如月隼人)



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