数学にはワクワクする話がたくさん!
1960年代のある日、Stanislaw Ulamさんはとある退屈な会議をやり過ごすために紙に落書きをしていました。Stainslawさんは数学者なので、落書きもまた数字を使った落書きに。1、その右に2、その上に3、その左に4,5そして下に6...という風に、左巻きの数字の渦の落書きを始めました。
紙いっぱいに渦を書いたところで、次はこの中にある素数を丸で囲んでいくという、これまたなんとも数学者らしい落書きを始めました。そこでふと気づいたのです、この渦で素数に丸を付けた素数を結ぶと斜めのラインができるということに。この斜めのライン、短いもの長いものありますがとにかく斜めのラインで結ぶことができるのです。数学大好きっ子にはお馴染みかもしれないこれ、Ulam Spiralと呼ばれています。数字が大きくなっても、初めの数字が1じゃなくても、渦巻きの向きが変わっても、素数の斜めラインが表れるのです。素数は数字の中でもアイドルのような存在だと思うのですが、本当に魅力的ですね。数字の世界のその深い謎と整然さと美しさと言ったら! 時に背中に悪寒がはしり、時に胸が高鳴り、時に絶望すらします。ゆっくりと文系風に数字を楽しみたい方は、博士の愛した数式でも夏のお供に読んでみてはいかがでしょう。
[via Good Math]
io9より再掲載