米eBayは、2013年に130億~150億ドルの売上高を目指すとする事業計画を現地時間2011年2月10日に明らかにした。1月19日に公表した2010年の売上高に対して、3年間で4割以上伸ばす勘定だ。ネット決済サービス「PayPal」とECサイト「eBay」の2大事業が2011年~2013年の成長を支えるとしている。

 同社が1月19日に発表した2010年の業績は、売上高が前年比5%増の91億5600万ドルで、非GAAP(会計原則)ベースの純利益が同11%増の22億9900万ドル(同1.73ドル)だった。また、2011年の売上高見通しを103億~106億ドル、非GAAPベースの1株当たり利益見通しを1.90~1.95ドルの範囲とした(関連記事:eBayの2010年第4四半期売上高、PayPal好調で前年同期比5%増)。

 同社は2013年における非GAAPベースの純利益は、2010年に対して10~14%拡大すると見積もっている。また2013年におけるPayPal事業の売上高を60億~70億ドル、eBay事業の売上高を70億~80億ドルと予測した。2010年の売上高はそれぞれ34億ドルと57億ドルだった。

 同社は今後3年間のPayPalおよびeBay事業の成長を加速させるため、モバイル、地域関連、ソーシャル、デジタルコンテンツに関する技術革新に取り組むとしている。特にモバイルコマースは、2011年の取引総額が前年比倍の40億ドルに急伸すると見込んでいる。

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