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Photographer: Daniel Acker
Cojp

米自動車ローン延滞、過去最高の700万件超に増加-景気減速を示唆か

  • 自動車ローンの延滞率は2012年以来の高水準-NY連銀
  • 信用力が最も低い消費者が自動車ローンの動向悪化に拍車をかけた

自動車ローンの返済が少なくとも3カ月滞っている米国人がかつてないほど増えている。米国経済に成長余地がほとんどないことを示唆しているかもしれない。

  90日以上返済が滞った自動車ローンの件数は昨年末に700万件超と、ニューヨーク連銀が調査を開始してからの20年間で最高となった。全体的に借り入れが増加する中で、自動車ローンの延滞率は2012年以来の高水準となった。

Delinquent Masses

More Americans than ever are at least 90 days behind on their auto loan

Source: New York Fed Consumer Credit Panel and Equifax

   今回のデータは、全ての米国人が力強い労働市場から恩恵を受けているわけではないことを示していると、ニューヨーク連銀のエコノミストが指摘。信用力が最も低い消費者が自動車ローンの動向悪化に拍車をかけた。自動車ローンの返済が大きく滞ったサブプライムの借り手の割合は昨年10-12月に、10年4-6月(第2四半期)以来の高水準となった。

Falling Behind

More subprime borrowers are seriously behind on auto loans

Source: New York Fed Consumer Credit Panel and Equifax

  ブルームバーグ・エコノミクスの米国担当シニアエコノミスト、エレーナ・シュルヤティエバ氏は「自動車業界の期待外れな販売と延滞の状況は今後の予兆かもしれない」と指摘。 リセッション(景気後退)の確率は引き続き低く、景気サイクルの終了はまだ視野に入っていないものの、「最近の動向は米国経済が景気サイクルの後期に入ったとのわれわれの予想を裏付けている」と分析した。

原題:Late Auto Loans Rise to Record 7 Million in U.S. Slowdown Signal(抜粋)

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