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日本の原発耐震性を不安視 IAEAスタッフ、08年に

2011年3月16日10時58分

 【ロンドン=橋本聡】英紙デーリー・テレグラフ(電子版)は15日、2008年に国際原子力機関(IAEA)のスタッフが、日本の原発の地震対策に不安を表明していたと、内部告発サイト「ウィキリークス」から入手した米公電をもとに報じた。

 公電は、08年12月に東京で開かれた主要8カ国(G8)による原子力安全セキュリティーグループ会合の内容を東京の米国大使館が記したもの。機密扱いにはなっていない。それによると、IAEAの発表者は日本の原発について「耐震の安全基準が過去35年間で3回しか改定されていない」と発言。IAEAとして安全基準を再調査していると語った。

 IAEAの発表者は「近年のいくつかの地震は一部の原発の設計基準を上回っている」とも指摘し、深刻な問題だと述べたという。

 IAEAは07年7月、新潟県中越沖地震(震度6強)により、東電・柏崎刈羽原発で放射能を含む水が漏れ、火災も発生したことを重くみて現地調査していた。

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