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今日のツイート

あかつき、金星周回軌道への投入失敗

惑星探査は厳しかった。地球からピューッと内惑星へ飛んでいって、一気に減速する一発勝負。減速に使うセラミックスラスタは松浦晋也さんによれば「あかつき唯一の工学試験要素」とのことで、予算がつかず軌道上での技術試験がないままのぶっつけ本番だった。

なお、はやぶさは本来「工学実験機」であり、イオンエンジンからなにから新規要素が満載。一方あかつきは手堅く成功させるのが目的の「惑星探査機」だ。泣き所のセラミックスラスタが案の定うまく噴かなかったというのは、JAXAにとって痛恨なんじゃないだろうか。

ともあれ、2016年12月と翌2017年1月には、あかつきがもう一度金星の近くを通りがかる。その時に金星周回軌道への投入を狙うとのことで、6年は長いようで短いような、果たしてそのころ自分はどうしているだろうか。

今回は、ニュースでの扱いが応援ムードなのを強く感じる。はやぶさの偉大さが際立つ。そして「うれしいことを可能な限り先延ばしにする」のは、はやぶさだけではなかった。あかつきも同じ血を引いているということだろうか。はやぶさは苦労の果てに大きな実績を上げた。あかつきもそうなるよう、来るべき日までがんばってほしい。

  • 「うれしいことはできるだけ先送り」について書いた記事:JAXAはモテ期に突入している - Imamuraの日記(d:id:Imamura:20101006:hayabusa

Google eBooksは販売店や端末に縛られないオープンなサービス、グーグルが説明会 -INTERNET Watch

書籍の内容を検索できるサービス「Googleブックス」があって、「Google eBooks」は「Googleブックスでは20%まで見ることができるが、これを有料で100%まで見られるようにする」サービス。「日本では2011年にサービス開始の予定で、縦書きへの対応など日本市場への対応を進めるとともに、日本の出版社にもさらに参加を呼びかけていくとした」「電子書籍の価格は出版社が設定でき、出版社が提供するタイトル数などにもよるが、Googleからは売り上げの51%以上を出版社に払っていると説明」。

Amazon、電子書籍をWebアプリケーションでも提供へ - ニュース:ITpro

試し読みができる「Kindle for Web」を本格展開、「数カ月以内に全文を読めるようにすると発表した」。

もはやKindleの利用もノスタルジーの対象になると考えているところが面白い。

「ラブひな」170万ダウンロード突破の衝撃:Jコミで扉を開けた男“漫画屋”赤松健――その現在、過去、未来(前編) (1/4) - ITmedia eBook USER

かなり長くて面白いインタビュー。先日の記者会見の前に収録されたもの。

一部の巻のみ無料にしないのはコレクターの心理をかんがみて。マンガのページ内に広告を入れないのは自分がいやだから。広告の動的な入れ換えをしないのは自分のコレクションにあれこれされたくないから。

いろいろな発言を見ていると、赤松健という人は読者、消費者の心理を実によく理解していると思う。田中圭一との関わりも面白いです。明日公開予定という後編にも期待。

hon.jp DayWatch - フォーサイド・ドット・コム、iモード向け電子書籍サイト「iラブコミック」に“自炊”データのアップロード機能を追加

「PDFファイルやJPEGファイルをパソコン側からアップロードし、それをiモード側で閲覧できるようにするというもの」。うーん、そういうのを「自炊データのアップロード機能」と言っちゃうのはいろいろ問題があるような気がする。

電子書籍購入者のための電子書籍プライバシーガイド2010 | カレントアウェアネス・ポータル

「米国のNPOであるElectric Frontier Foundationの2010年12月6日付けの記事に」、「2010: E-Book Buyer's Guide to E-Book Privacy」が掲載。「これは、グーグルやアマゾン等が、利用者による書籍検索の動きを知ることができるかどうか、利用者が読んでいる書籍をモニターできるかどうか等についてまとめたもののようです」。

hon.jp DayWatch - 欧米勢のアジア参入が本格化、加Kobo社と香港の書店チェーンと提携して電子書籍端末「Kobo eReader」を現地発売

Koboは「香港の大手書店チェーンSwindon Book社(本社:香港・九龍市)と提携」「(Swindonの)店舗とWebサイトで『Kobo Wireless eReader』を販売することを発表した」。「一方、ライバルBarnes & Nobles社(本社:米国ニューヨーク州)傘下の出版社であるSterling Publishing社(同)も先週、韓国の電子書籍市場へ本格参入を発表。欧米の電子書籍関連企業によるアジア市場開拓が、徐々に本格化しつつある模様だ」。

累計販売1000万冊達成記念第1弾:eBookJapanのトランクルームが2011年1月18日から無料化 - ITmedia eBook USER

「トランクルームは、ユーザーが購入したコンテンツを同社のサーバ上に保存することにより、ユーザーの端末が壊れたり紛失した場合でもコンテンツが守られること、複数の端末でコンテンツを共有できることが特徴のサービス。現在は50冊までは無料であり、50冊を超えると冊数に応じて年会費が発生していた」。ええー、今までそこにお金取っていたんだ。お得意さんほどお金を取られるシステムだったのか。

現在の金額。

登録可能な書籍数金額
50冊まで無料
500冊まで1260円(税込)/年
1000冊まで2520円(税込)/年
無制限6300円(税込)/年

また、「コンテンツを閲覧できる端末の登録可能台数をトランクルーム会員なら3台まで無料で開放(これまでは無料会員だと2台までだった)する。さらに、累計購入冊数が50冊以上のトランクルーム会員に対して、従来は有料会員にのみ無料で提供していたWebマガジン『KATANA』が無料でダウンロードできるようになる」。

HD版が登場:eBookJapanがiPad専用の「ebiReaderHD」をリリース - ITmedia eBook USER

iPadに最適化したインタフェースを採用」とのこと。「なお、現在iPadiPhoneiPod touch用のebiReaderを使っている場合は、いったんebiReaderのMy書庫内にある購入書籍をすべてトランクルームにアップロードしてからebiReaderを削除し、新たにebiReaderHDをダウンロードするように注意を促している」。

コベック、iPhone/iPad 向け電子書籍作成ソフト「Wisebook2」に「マーカー」を含む4 種類の書き込み機能を一挙に追加! | 新商品FINDER (ファインダー)

「Wisebook2 for iPhone/iPad」の価格は以下。

  • プリペイド制: 99,750円(200 ページライセンス)
  • 年間定額制(1 年):483,000円(ページ数・冊数無制限)
  • 専用パッケージソフト: 735,000円(初年度保守料込)

編集者の日々の泡:手を上げて電子出版を担当 ――その経緯7 「利益が出るか」検討する。まずは売上予想を……うっ悲惨だ。

どのくらい悲惨かといえば「『月100部出れば電子書籍としてはベストセラー!』レベル」「1年間売って最大でも30万円。現実的には多分せいぜいその半額行けば大成功」。確かにこれでは、出版社が事業として行うにはつらすぎる。

なお一番売れている11万部の電子書籍は「ある仕掛け」で売れた面があって参考にならないという。タイトルは挙げていないがたぶん「適当日記」か「もしドラ」だろう。しかけってなんだろう。

【大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」】 IS03、GALAPAGOS、iPadの最新販売動向は 〜エコポイント駆け込み後も盛り上がる量販店の年末商戦

GALAPAGOSやReaderが出てきた裏でiPadが伸びている。新料金プラン「iPad for everybody」発表のせいではという話。

解説:「GALAPAGOS」タブレットの完全直販に踏み切ったシャープの思惑 - CNET Japan

GALAPAGOSは端末単体の事業ではなく、サービス事業」とシャープの人が語っていたことを挙げて「シャープがサービス事業へ進出するにあたり、端末の販売はユーザーとの関係を密にできる直販が最適と判断したから」とみる。また端末を直接販売しない小売店にも、そこに設置の申し込み用紙から買うことでキックバックがあるとのこと。

なぜソニーは「Reader」の3Gモデルを投入しなかったのか? - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

ソニーの回答はこうです。『国内で早く事業を開始したいと考え,この2機種(Pocket Edition/Touch Edition)になった。3Gモデル(Daily Edition)の国内投入も考えてはいるが,どのようなビジネスモデルが成り立つのか,まだ検討している段階だ』(同社)」。

アメリカと違って日本では、書籍よりも雑誌の消費が多い。今後雑誌を扱うことを考えると通信量が増えがちで、Kindleのように3Gを無料で提供するのはつらいのではないか、また変に多機能にせず読書専用であることをより強く打ち出したいのではないか、などと予想。

E Inkのページめくりは遅くないよ! - ただのにっき(2010-12-07)

電子ペーパーの書き換え速度は初めて見ると「うっ、遅い!」と思うかもしれないけれど慣れますよ、という話。

よく考えてみて欲しいんだけど、紙の本だって、ページをめくると今まで見ていたページが歪んで縮小していき、次にざらざらした紙の断面が見えて、次のページが歪んだ形で登場、という過程をへてやっと読めるようになるのだ。おそらく文字が読めるようになるまでにはE Inkより時間がかかっているし、その間の「エフェクト」たるや、かなり特異なものだ。ところが本読みはそんなこといちいち気にしない。

E Inkのページめくりは遅くないよ! - ただのにっき%282010-12-07%29

グンゼ、電子書籍端末に使うタッチパネル増産で台湾・中国に展開 社長のための経済ニュース

グンゼってあのグンゼ? そう、肌着メーカーのグンゼ。「もともと同社は、ストッキングを入れる透明の袋を自社で生産したのをきっかけに、プラスチックのフィルムを開発し、その技術を活用したタッチパネルを新たな主力事業として育てていた」とのこと。

hon.jp DayWatch - University of Chicago Press社、英国の有名作家Anthony Powellの大作を電子書籍版で提供へ

アメリカでの話。「英有名作家Anthony Powell氏(故人)の長編作品『A Dance to the Music of Time』を電子書籍端末向けに提供開始」。全12巻のうち1巻を無料で公開、2巻目以降は8ドル。フリーミアムの典型ですね。