ものづくりのつくりかた(Kosen Advent Calendar 2013 24日目)
Kosen Advent Calendar 2013 - Adventar 24日目の記事です.
一日遅れてしまいました,ごめんなさい>< さ,昨晩は用事がありまして(震え声)
前回は店長さんの記事でした!
自己紹介
苫小牧高専で機械系の5年生やってます,たにったです.興味のある分野についてですが,機械系から情報系,デザイン等,色々なことに手を出してます.ものづくりたのしい.
はじめに
この記事では,今まで大体20年くらい生きてきて,エンジニアリングがどうだとかテクノロジがどうだとか,アートがどうだとか,そういった話よりもずっと根っこの,ハードウェアからソフトウェアまで,ありとあらゆる,ものをつくることに対して自分が考えてることについて,あまりものをつくらない人に向けてゆるく書いてみようと思います.
なにかつくりたい
ゲームとかアプリとかかっこいいロボットとかきゃわうなアクセとか色々...
- 高専に入学したら何かつくってみたいと考えていたが,実際に入学してみても,どうやって作ればいいのか,技術も無いしよくわからなくて...
- 普段生活していて,何か道具を使っていて,「こんなものがあったら面白そうだなぁ」だとか,「ここがこうだったらいいのに」
- 「あの人面白そうのものつくってるな,自分もつくってみたい」
そう思うこと,ありませんか?
案外できちゃう
何かつくってみたくても,つくりかたが分からない,どういう技術があればできるのかわからない,色々と出来ない理由が浮かぶかもしれません.
でも,手を動かし始めたら,案外できちゃったり....
じゃあどうすれば
つくろうと決めて行動する.これに尽きます.「めんどくさそうだなぁ」,とか考えでしまうかもしれませんが,実際に行動し始めたらとても楽しいです!また,「いつもつくってる人の方が初心者よりもずっと楽なんじゃないの?」と考えるかもしれませんが,やり始めた最初の方が,難しいことが少なくて作業がスムーズに進んだりします....ものづくりの流れとしては,
- つくろうと決意する
- どうやって形にしたらいいのか考える,調べる
- 良さそうな方法で手を動かしてみる
- 上手く動いた! / 動かなかった!ナンデ!?→2を見よ
この繰り返しになります.まず最初は決意するところからスタートです!作り方がイメージできなかったら,似たようなことをすでにやっている人間をググったり,誰かに聞いたりして調べましょう.また,「技術が無い」という心配は,ものをつくり続けていても常にひしひしと感じることなので(体験談,つらい),つくり始めるにあたってなんの問題も無いです.実際にものを作り始めて作業が上手くいかなくなった時にガジガジ調べて行けば良いですし,もがき苦しむのも思っているよりも楽しかったりします.
今現在,知らないことがあっても,上手くものを作れなくても大丈夫,調べたことや失敗が経験として身について,次になにかつくるときに自分の成長を感じることができます.たのしい!!
ものづくりをつくる環境のつくりかた(オプション)
あなたのものづくりを,成長をサポートしてくれる環境のつくり方です.無くてもものはつくれますが,環境が整っていると捗ります.
- 積極的にものをつくる人間が沢山いる場所に身をおくこと.
自分のつくりたいものと似たジャンルのものを作ってる人間が近くにいると,沢山のノウハウが吸収できます.高専生ですと,一般の方に比べて,周りにものをつくる人間が沢山いるため,比較的簡単にこの環境を作ることが出来ます.プログラミングやロボット,絵を書いてたり,etc...,部活等のものをつくっている人の集まりに積極的に参加しましょう!!
- ものをつくる時間をつくること
高専生は同世代の人間と比較して時間があると思います(レポートォ...).大学受験も模試も無いので,年4回の試験に集中するだけです.その開いた時間をものをつくることに少しでも注ぎ込めば,ぐんぐん成長します!
大切なこと
「高専の授業でやってるよ?ものづくりの勉強」
学校で先生が教えてくれる知識や物事の考え方は,これから生きていく上で非常に役立ちます.強力な武器になります.しかし,これだけでものをつくれるかと聞かれれば微妙なところがあります....この,ものをつくるために学校の授業だけでは足りない部分は何なのか.ここは,工学徒として厳密性が無い曖昧な表現ですが,「ものづくりのセンス」という感覚的なものが効いてくると自分は考えています.このセンスが,道具である知識の使い方じゃないかなーと.
例をあげますと,
- こんなイメージのものを作りたいけど,この部分をつくるのが大変そうだ....
- うまく動かない!きっとこの部分周辺があやしいぞ??
- この部分をつくるにはこういう技術をつかえば上手くいきそうだ!
この感覚の正体は,対象やその後の工程についてどの程度詳細にイメージできるか,という想像力であり,これは実際にものをつくることを何度も何度も繰り返すことでしか養われません.一応は,授業として創成型実習などで最初からどういうものをつくるのか考え,手を動かして形にする,そういった機会もありますが,このセンスを養うためには回数が少なすぎます.そのため,足りない機会は授業の外で補うしかありません.さらに,このセンスは色々な事に対して好奇心を持っていられる間に身に付けるのが楽であるため,歳をとって興味が薄れる前に,できるだけ早いうちに,学生でいるうちに,ガンガンつくりはじめましょう!!
まとめ
あんなことをやってみたい,つくってみたい,少しでもそう思ったらその気持を大切に,ゆっくり落ち着いてイメージして,実際に手を動かしてかたちにしてみましょう.
つくろうと決意し,行動してみたら,知らない世界が見えてきますよ!
次回の記事はigaigaさんです.よろしくお願いします!