日本人は議論ができない 議論が成立しない人の特徴18タイプ―はてな村定点観測所
http://hatebu.me/entry/discussion
読んだ。果たして議論が出来ないのは日本人だけなのか?むしろ人間は議論が出来ないのではないか、なんて思ったけどどうなんだろう。
それは置いといて、そういえば私は小中高の間に何度か、ディベートの授業を受けた事があるんだよなぁ。たぶん小学校で一回、中学で二三回、高校で一回くらいだろう。充分に数をこなしてはいないがやったのはやった。しかしながら同級生の皆がそれで議論が上手くなったという事は全然無い。
ディベート(一つのテーマについて賛否に別れて討論すること)と議論(互いの意見を述べて論じ合う事)は違うから、ディベートやったって議論は上手くならないだろって事?そういうことなの……。
まぁよくわからんけど、とにかくサイバメ氏のエントリ読んで学生時代のディベートの授業の事を思い出したっていう話ね。
で、小中高で受けたディベートの授業の中で討論が討論として成り立った事は一度も無いし、クラスの人間関係にかなりの悪影響を及ぼすという残念な結果だけが残った。私個人には得るものがあったけれども、そういう人は少数だったんじゃないかな?もう二度とこんな事はしたくない、うんざりだ!という人達が多かったんじゃないかと思う。私の見た限りでは。
中でも私的に最悪だと思ったのが、中二の時に社会科の授業で行われたもので、「ルーズソックスに賛成か?反対か?」というテーマでの討論。
討論のやり方は、まず皆で目をつぶって賛成か反対かに挙手をすることでクラスを二分し、論戦するというもの。皆必ず一回は発言する事、相手を罵倒しない事がルール。
どうなったか?
たった一人の賛成派VS反対派30人で討論をし、反対派が圧勝を主張したが教師が賛成派の勝利を宣言、賛成派一人が授業後に散々非難と罵倒を受け、しばらくの間一部のクラスメートから嫌がらせをされる事となった。
なお賛成派って、私。孤独な戦いだったなぁ。授業後はいっそ負ければよかったんじゃね?って思ったし。でもある意味私の一人負け(私の勝ちと認めたのは先生だけで他全員は私の負けだと言ったので)だったお陰で、クラスの人間関係クラッシュ度は低く、最も平穏無事に終わったかもしれない。
そのディベートの賛成派の勝因(教師曰く)は複数の意見を出した事であり、反対派の敗因(教師曰く)は全員が全員自分の意見を言わなかったからだ。
「校則で決まっているから」「校則を破るのは悪い事だから」反対派はそれしか言わなかった。(私としてはそれらが「自分の意見ではない」というのはどうなんだと思うが)
今になってみれば、双方の論がどうこういう以前に、テーマの設定もディベートのやり方もおかしいし、それより何よりディベートの授業を行えるだけの土壌が無かったのがよくないと、私は思う。
まず、「ルーズソックス」という、学校側としては明確に禁止とされており、不良の象徴として風紀指導の対象とされているものをテーマにすることが良くない。
そして、ディベートのやり方がおかしい。賛成派と反対派のバランスが悪い上に、勝敗を決するのが教師一人というのは良くないだろうと思う。5対5くらいで、審判も生徒数名にやらせ、他の生徒には感想を述べさせる、くらいでないと不公平だし教育効果も得られなくないか?(ま、そういうやり方でもやっぱり荒れるんだけどな)
でもって酷い事に、そもそも生徒達は教師や学校を信用していなかったのであろう。これは授業後に散々叩かれた際に言われた事からの推測なのだが。
「どうせ内申点下げられると思って反対派についたのに」
「依怙贔屓されていい気になるんじゃねーよ」
ディベートの授業において、生徒がどちらの立場に立とうとも、その場限りの事としてくれるとは、皆思っていなかった。
そのように生徒達は思っていたから、自分の本当の考えを言わず求められているとしておぼしき正解しか言わなかったのだ。
この例は極端に酷いにしても、ディベートなんて、根底に教師や学校、ひいては他者への信頼感がなければ成り立たないんじゃないかと私は思う。
発言した事により自分の立場が脅かされるという恐怖が少しでもあるなら、いくら訓練しようがダメだし、僅かでも訓練に問題があれば、やはり自由に発言してはいけないんだという思いは強化される。
しかしながら、適切に訓練を重ねる事によって他者への信頼を獲得できるのではないかという気も、するんだよねー。
どうしたもんだろう。
【追記】
http://b.hatena.ne.jp/entry/347188536/comment/masara092:embed]
ディベートって自身の信条の外側で意見を交わすことに意味があるのに自分の意見だけでどちら側になるか決めるって全く意味が無い感 - masara092のコメント / はてなブックマーク
ですよねー……。
ブコメ・トラバで言われている通り、ディベートの練習なら自分とは関係ないテーマでするか、逆の意見で論じるかしないと効果無いと思う。
ちなみに私はルーズソックスなんかわざわざ学校に履いて来る事無いだろ、服装の自由とかいうけどルーズだって一部の集団の中でほぼ強制されているに近いし、と思っていたにも関わらず、賛成派の方に挙手したのだった。
何故かっていうと、これもある種の点稼ぎ。
当時高校入試の小論文で、「ある問題について、対立する意見Aと意見Bのどちらかを選んで論じろ」(どちらを選択したかで加点減点はされない)っていう形式が流行っていて、学校の定期テストで出る小論の問題も入試対策として大体いつもそれだったんだ。
その形式のテストを何度か受けているうちに、自分の元の意見で論じるのがベストな結果(小論として)を出せるとは限らないと知った。自分の考えと論じ易さは関係ない。
自分の脳みその引き出しに入っているもので充分戦えるかどうか、それが大事だと思った。
ルーズソックス問題に関しては、私もやっぱり突き詰めると反対派は「校則違反だからダメ」くらいしか言える事がなく(よくよく考えれば他にもあるんだろうけど)、難しい戦いになるだろうと予想したから、賛成派にまわった、それだけの事だった。
先生の配慮不足だけど、判定は間違ってないと思うよ。 それと、日本人のディベートスキル云々は、日本国内でディベートの需要が低いことに起因するのではないかな?
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